Hurricane Pro Wrestling 7/16/2022
テッサ・ブランチャード対ミランダ・アリゼ
プロテインの人を除けるとトップお騒がせレスラーの1人テッサが約2年ぶりに登場。復帰する機会を不意にしたり、キャンセルになったりと紆余曲折あり、拠点に近いテキサスでの再起となる。対するはミランダは、ROHのリブートには継続して参加させて貰っ てないのが不思議なくらい才能豊かな選手。
ミランダ位才能があれば、テッサも機嫌を損ねたり相手を罵倒したりはしないだろう。そもそも今テッサと試合をしてくれるレスラーの方が少ないが。試合は、ルチャムーブを多く取り入れた冒頭からテッサが格の差を示す展開が続き、テッサのやりたい様にやっていき、そこにミランダが合わしていく形。
ハードバンプは余りないものの、テッサ自体のコンディションはブランクを考えれば悪くなく、上手く対応出来るミランダが相手なので、粗さもなく進んでいく。テッサの復帰プロモーションマッチとしては上々だが、今だからこそミランダを押し上げる様な仕事ももっとして欲しかったのは本音。
才能は皆知っているだけに、改心した姿を見せ、汚れ仕事もやる姿勢を見せないとどインディーのドサ回りがやっとでしょう。まあまあ良い試合。
評価:***1/2
C*4 Wrestling City Of Fire 6/24/2022
C4王座&C4アンダーグラウンド王座戦
“スピードボール”マイク・ベイリー(c)対ケビン・ブラックウッド
ベイリーがベルトショットで奇襲を掛ける珍しい展開からスタート。とはいえクオリティの安定化とベイリーのヒール挑戦は両立するのが難しく、ヒール調の構築ではあるものの、結局ハードヒットが軸の試合展開に移行せざるを得なかったのが正直な所。
新機軸を打ち出した序盤は可もなく不可もなくだったが、蹴りの応酬から持ち味を出した後半はこのカードの本来の良さが出て来て、軌道に乗っていった形でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
SLA(Saint Louis Anarchy) Fight To Live 5/6/2022
ゲートウェイ・ヘリテージ王座戦-アナーキー・ルールズ
ゲイリー・ジェイ(c)対ジョン・ウェイン・マードック
IWAMS、ICWNHBなど同じ団体で働いていても、戦った印象のない両雄。今がアンダーグラウンドヒーローとして全盛期を迎えつつあるだけに、今回はジェイのホームであるSLAにて、マードックを外敵として招聘し激突するのは運命かもしれない。
マードックはGCWでの外敵ヒールスタイルで、徹底的にデスマッチ要素も打ち出し、ジェイを流血させギリギリまで追い込んでいく。持ち前のハードヒットこそ繰り出すものの、流石にデスマッチではマードックの右に出るものはいない為、劣勢が続く。
GCWでマードックがしたかった、そうさせたかった侵略者としての姿をここで実現出来ているのは皮肉なものだが、ヒールとしてのそつのない試合運び、場外戦や凶器を使う攻防等外れがない。
ジェイは攻めの印象が強いが、今回はメリハリの効いた受け表現が冴えており、レスラーとして一段ステージが上がったといっても良いだろう。最後は少し高い所からの場外テーブル葬にとっておきの蛍光灯束攻撃とデスマッチレスラー対非デスマッチレスラーの決着方法としては申し分ないインパクト。両者共持ち味とベテランの経験値、現在の勢いを出し切った熱戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4