世界のプロレス探検隊

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PROGRESS Wrestling Chapter 130&131 Review カーラ・ノワール対ジョナサン・グレシャム&イリア・ドラグノフ

PROGRESS Wrestling Chapter 130: Dodge, Dip, Duck, Dive, Dodge 3/20/2022

ROH世界王座&PROGRESS世界王座戦
ジョナサン・グレシャム(ROH ch)対カーラ・ノワール(PROGRESS ch)

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 じっくりとした腕の取り合いにグラウンドの攻防を続けた後、カーラの反撃から転調し、激しさを増していく。フェイス対決でダブルタイトル戦、どちらの格も落とせない難しい状況が、実力をストレートに出す事を妨げる。

 カーラがグレシャムを攻め立てるシーンは見応えがあったが、カーラと遺恨のあるスパイク・トリベットの再三の介入に加え、グレシャムのヒールターンによるフィニッシュで消化不良に終わる。悪くはない試合だが、ダブルタイトル戦らしい締まらない内容ではある。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

PROGRESS Wrestling Chapter 131: 10th Anniversary Show 3/25/2022
イリア・ドラグノフ対カーラ・ノワール

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 かつてのライバルが久しぶりの再会。イリアはNXT UK王者として、カーラは PROGRESS王者としてコロナ禍を駆け抜けてきたが、カーラが PROGRESS王座を落としてしまい再起を図るタイミング、イリアがウォルターを倒し、並み居る強豪を倒し続けている絶対王者と化している事から、格差が以前よりも拡大してしまう状況となる。

 それを埋め合わせていく様な序盤のヘッドロックの応酬は、ライバルを超えた微妙な格差に対して様子見をしていく様を表している展開。その後もイリア優勢で、カーラはアンダードッグという展開が大枠として在り続ける中、ある意味カーラがブレイク前のポジションを思い出したかの様にイリアの支配に対し、絶妙なカウンターで反撃し追い詰めていく流れは、かつてのイリア対カーラの良さが出ている形。

 以前よりもキャラクターに合わせたサイコでエキセントリックなシーンは少なかったが、レスラーとしてのハードな攻防はライバル対決に相応しい激しさを保持し、最終的には、10周年大会の1番の目玉として用意されたビッグマッチに相応しい熱戦となりました。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4