WWE NXT #720 2/13/2024
WWE NXTタッグ王座戦
ディアンジェロ・ファミリー(c)(トニー・ディアンジェロ&チャニング・”スタックス”・ロレンツォ)対ウルフ・ドッグス(ブロン・ブレイカー&バロン・コービン)
ヘビー級のスター達が華を全開にしながら、体格をフルに活かした豪快な攻防が見所。力を抜くシーンは一切なし。身体能力の限りを尽くす。基本中の基本だが、全力でやり抜くことで価値が生まれる。
そしてトップレスラー同士であるブレイカー&コービンに対し、連携を駆使し、実力実績差を埋め合わせていくのも巧妙。一進一退の攻防を繰り広げ、通常放送では中々ない実況席破壊を、売り出し中のブレイカーが受けたこともあり、スリル感も倍増。
ディアンジェロ・ファミリーは、スタックスの機動力がアクセントとなっており、イタリアン・マフィアギミックのそのキャラクターに目が行くものの、互いの足りないところを補っていく良いタッグチームである。
最後まで勝ち負けがわからないシーソーゲーム、最後の最後で個々の地力の差を見せたのも的確。優れたレスラースキルと考え尽くされた試合構成が合わさった充実の一戦でした。
好勝負。
評価:****
WWE NXT #722 2/27/2024
WWE NXTヘリテージ・カップ王座戦
ノーム・ダー(c)(w/オロ・メンサ―)対チャーリー・デンプシー(w/ノー・クォーター・キャッチ・クルー)
ランカシャースタイルにおける新世代の旗手デンプシーに対し、コミカルヒールを封印したダーが、キレのある攻撃と巧みなグラウンドテクニックを駆使し、デンプシーを上回る活躍を残した熱戦。取って付けた技術では出来ない切り返しの数々は非常に印象的。
逆にデンプシー側が介入を繰り返す逆転現象。TVプロレスとUKキャッチスタイルを絶妙に融合させた良試合でした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE NXT #723 - Roadblock 2024 3/5/2024
アサイラム・マッチ
ダイジャック対ジョー・ゲイシー
ディーン・アンブローズ(ジョン・モクスリー)が始めたアライラム・マッチをゲイシーが受け継ぐのは元CZW、元ステーブルメイトの2人という意味もあり、感慨深い。
試合は、ゲイシーの奇妙でエキセントリックなキャラクターを活かしたギミックが軸となり、それをハードに打ち返すダイジャックの対応力も光る。
金網天辺からのムーンサルトやWWEではおそらく初となるドア破壊、通常の数倍ハードな椅子&竹刀攻撃で流血不可のフォローアップを遂行。非常に良くまとまったギミックマッチとなりました。
中々良い試合。
評価:***1/2