DPW(DEADLOCK Pro-Wrestling) Forever 2024 2/18/2024
MxM(マンスール&メイソン・マッデン)対カルチャー・インク(イーライ・ナイト&マリク・ボセデ)
WWEリリース組のMxMは正統派タッグとして道を模索中。連携や個々の動きも頑張っており、WWE時代のキャラクターは意図的に捨てようとしている試行錯誤段階。動きは良いので、今後の展開に期待。
対する地元枠のCIは、伸びやかな動きで貢献。身体能力の高さを武器に、元WWEの人気者相手に存在をしっかりとアピールすることに成功。
平均より上。
評価:***
アレック・プライス対ケビン・ブラックウッド
全体大会でタッグを組んでいたものの、バックステージでプライスが叱咤という名前の挑発を仕掛けたことが発端となり組まれた試合。その流れを引き継ぎ、遺恨を感じさせる荒々しい攻防を軸として据えながら、インディの若手レスラーのトップどころらしく、完成度の高さも備えている。
生意気さが武器になるプライスは、本来のトップフォームを見せ、対するブラックウッドも荒々しい展開だからこそ持ち前の鋭さが引き出される。アンダーカードと思えないほどに充実した内容。刺々しさと洗練さを両立させた熱戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ワークホースメン(アンソニー・ヘンリー&JDドレイク)対クリス・デンジャー&ブリーズ
WWEゲームのゲーム実況で多くのフォロワーを抱えるデンジャーとレスラーとしては師匠となるブリーズのWWE関連のゲームで生計を立てている師弟コンビ。ブリーズがいくら元WWEのスターで実力人気を持っているとは言っても、対する元タッグ王者組のワークホースメンを前にしては分が悪すぎる。
強さ鋭さ悪さ上手さ全てを兼ね揃えるベテランタッグであるワークホースメンが、デンジャーを甚振りながら試合をコントロール。情け容赦はないものの、デンジャー&ブリーズの健闘も煽りつつと、完璧な試合構築を見せることで、単なるファンマッチではなく手に汗握るタッグマッチとして熱を帯びていく。
デンジャーもトレーニングをしているだけあり、堅実な仕事ぶり。名前があるからといって接待感がなかったのが何よりも良く、この手のマッチメイクで密度の濃さを出せるDPWの凄さを再認識出来る試合の一つである。
中々良い試合。
評価:***1/2
DPWナショナル王座戦
ブライアン・キース(c)対ジェイク・サムシング
勢いに乗るこの2人ならばハードヒッティングや肉弾戦を駆使したフルスロットルな試合を期待してしまうけれども、選んだのはメインイベントとして格式高い試合展開。溜めを作り、重厚さを演出。
ホームタウンヒーローのBKが逆境を跳ね除けて勝ちをもぎ取る形。その通りにはなっているものの、それにしてはサムシングの強敵感を描き切るにはもう1、2要素不足していた。中盤までのじっくりした構築を回収し切るだけの爆発力はなかった。安定した良い試合には違いないが、期待値には届かなかった一戦。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:8