AEW Dynamite #200 8/2/2023
エニシング・ゴーズマッチ
トレント・バレッタ対ジョン・モクスリー対ペンタ・エル・セロ・ミエド(w/アレックス・アブラハンテス)
ピュア・ヴァイオレンス。椅子、ゴミ箱、複数のテーブル、有刺鉄線に画鋲とてんこ盛りのハードコア。モクスリーとペンタというデスマッチもお手の物な、業界トップのラフファイターに引けを取らないバレッタのタフさが如何なく発揮された流血戦。
BCC対デス・トライアングルの軍団抗争にしても驚かない中、ベストフレンズを組み込んで、活躍する機会を与えた裏方陣と、それに応えたバレッタも見事。フィニッシュはあっさり目だったが、それまでの内容でお釣りが来る過激さも特筆すべき点です。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ROH世界タッグ王座戦
オージー・オープン(c)(カイル・フレッチャー&マーク・デイヴィス)対イホ・デル・ヴィキンゴ&コマンデル(w/アレックス・アブラハンテス)
ライバル同士がタッグを結成。コスチュームも青で揃え、艦隊飛行も披露。単純に凄技が2倍なので、最高に盛り上がる上、タッグとして動く意図もある為、互いの賞味期限を守る意味も込めて良いタッグにはなりそう。
対するオージー・オープンは安定も安定。AAAタッグの持ち味を引き出しながら、得意の連携を次々と決めてコントロール。短時間でも持ち味を出し切れるクレバーさを発揮。PPVにも出したい位魅力的な一戦でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7.5
AEW Rampage #104 8/4/2023
パーキング・ロット・ファイト
ブラックプール・コンバット・クラブ(ジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ)対ベスト・フレンズ(チャック・テイラー&トレント・バレッタ)
前回のサンタナ&オルティズとの駐車場戦は、タッグらしい攻防も多く含んでいたハードコア戦だったが、今回は武闘派BCCとの一戦ということで、無骨な削り合い要素が強く、使用する凶器も車やそのパーツに交通標識が殆ど。だからこそフォークやスクリュードライバー、チャッキーが持ち出した火炎有刺鉄線角材が際立つ。
モクスリーとクラウディオというシングルでも最強コンビ相手に、ボロボロになりながらも果敢に戦っていくベストフレンズの魅力が全開。言ってもCZW、JAPW、IWAMS辺りの東海岸インディで凌ぎを削っていたチャッキーとバレッタ。PWGやAEWでもここぞという時のタフマッチに定評があり、今回もその力を発揮し、BCCに見劣りしない活躍を見せていた。
それを全て受け切った上で、ユータの介入も含めて完膚なきまでに叩き潰すBCCの強さも再提示した試合としても上手く仕上がっている。前回の駐車場戦、アーケード戦で勝利を勝ち取る事が出来た、そのターニングポイントとなったバレッタの母親スーとオレンジの介入を跳ね除けて粉砕した辺り、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーに近い絶望感を植え付けたクライマックスは非常に印象的。意図的に後味を悪くしたバッドエンドも見事な好勝負。
評価:****
全体評価:7