AEW Rampage #66 11/4/2022
AEWオール・アトランティック王座戦
オレンジ・キャシディ(c)対柴田勝頼
実況席でマイク・タイソンが見守る中、柴田勝頼がオフィシャルな形で遂に復帰。本格復帰の場は勿論日本だろうが、長くアメリカにいる様になり、アメリカのスターと戦えば当然美味しいのは理解しているだろう。日本とは違いハードヒットに振り切り過ぎなくても良い点、何よりもAEW屈指の大スターとなった唯一無二のオレンジ・キャシディを用意されたら願ったり叶ったり。
キャシディは無気力スタイルと直線的なファイアー・アントスタイルを混ぜるスタイルが標準となっており、両方の良さを同時に打ち出せる様になっている。その為柴田のハードヒットが活きるシーンも異次元カードとして他にない世界観も表現出来る最高の状態となっている。
懸念されていた柴田の状態だが、顔面への打撃もそれなりに鋭角な投げに対する受けもしっかり取れており、想像の遥か上を行く回復具合を見せている。いきなり日本に戻すのは怖さがあるものの、単発なら全く問題なく来年のドームには出てくるはずで、AEWではブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリーとの対戦は間違いなく近くなっているでしょう。
ノスタルジックな面もバチバチな面も合わせて名シーン連発。ある意味オレンジ・キャシディのレスラー能力の高さを一番感じた試合かもしれない。未知との遭遇はオンリーワンの大熱戦。記憶に残る好勝負でした。
評価:****
— 柴田勝頼 / Katsuyori Shibata (@K_Shibata2022) 2022年11月5日
AEW Dark #168 11/1/2022
レイ・フェニックス(w/アレックス・アブラハンテス)対ARフォックス
スカッシュマッチばかりのDarkだが、この試合はフォックスがかなり攻めるハイフライアクション満載の一戦に。AAWやルチャアンダーグラウンドでも同僚だった両者。互いの良さを理解しており、肩の力は抜けていても、飛び切りのムーブで魅了。
フォックスがあわや勝利というシーンもある程。意表を突かれたがこのカードらしい楽しい攻防が詰まっていました。平均より上。
評価:***
AEW Dynamite #160 10/26/2022
#1コンテンダー・マッチ(AEW世界タッグ王座)
FTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)対スワーブ・イン・アワー・ブローリー(スワーブ・ストリックランド&キース・リー)
元AEW世界タッグ王者対決であり、元NXTタッグ王者対元NXT王者&NXT北米王者の対決。入場ゲートにアクレイムド、客席にガンズ(オースチン&コルトン・ガン)が控えていて、それぞれにチャントが飛ぶ気が散る環境下ではあり、ストリックランドはヒール、キースはフェイスとデコボコ状態ではあるが、試合自体はその歪さを楽しみつつも、的確なタッチワークに試合運び、タッグとしてもシングルとしても魅力溢れるトップスター対決となっている。
特別な攻防はないものの、一つ一つの攻防が美しく、完成度が高い。飛び道具の巨漢キースを活かしたインパクト十分なシーンも多数備え、ニアフォールの攻防も充実。ストーリーを絡めたフィニッシュも抜かりなくと全てがハイレベル。最強FTRに対し、不足なく立ち向かえるSIOGはやはり末恐ろしい。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4