WWE NXT 2.0 #520 – Heatwave 8/16/2022
WWE NXTノース・アメリカン王座戦
カーメロ・ヘイズ(c)(w/トリック・ウィリアムズ)対ジオヴァンニ・ヴィンチ
大柄で飛びまくるファビアン・アイクナー改めヴィンチの魅力が出た試合。受け手が多くヘイズの躍動感は余り出なかったが、ヴィンチのギミックチェンジが成功しそうなのは朗報。これならインペリアムから剥がす意味がある。
平均的良試合。
評価:***1/4
コーラ・ジェイド対ロクサーン・ペレズ
タッグ王座に輝いた同い年の両者だが、ペレズのシングル王座挑戦に嫉妬しダブルクロスという流れ。インディ時代も黒いコスチュームだったが、より洗練されたのはWWEのプロデュース力の賜物。
同タイプのペレズが台頭したことで、ヒールターンさせて競わせるのは賢明。試合自体は繋ぎなので、ペレズの善の部分を突いたジェイドが勝利を掠め取る形。どちらもWWEの次世代を担うステー候補生なので、確実に押さえておくべきでしょう。
平均レベル。
評価:***
ストリート・ファイト
(エスコバーが敗れればNXT追放、ディアンジェロが敗れればレガド・デル・ファンタズマのメンバーは自由)
トニー・ディアンジェロ(w/チャンニング・ロレンヅォ)対サントス・エスコバー(w/レガド・デル・ファンタズマ)
イタリアンマフィア対メキシコのカルテルのボス頂上戦争は最終局面へ。特別仕様の入場で登場したエスコバーには更にカリスマ性が宿っており、フェイスとしての輝きを放っていた。ストーリーの重要性を感じる一幕。
試合に入ってもエスコバーがリードする形。管理プロレスの中においてもキャリア差実力差には開きがあるので、エスコバーの強さ上手さがディアンジェロを凌駕している。ただ体格が良くキャラクターが立ちまくっているディアンジェロは素材の良さを十分証明しており、細かい所はエスコバーと凶器がフォロー。十八番の矢の様な弾丸トペが火を噴き、クライマックスは互いのセコンドの介入祭り。
人数差はある中だが上手く演じ切っており、それに結びつけたフィニッシュも美しく。エスコバーはこれでメインロスター入りだとは思うが、出来る事ならレガドと共に動いて欲しいところ。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE NXT王座戦
ブロン・ブレイカー(c)対JDマクドナ
ジョーダン・デヴリンが名前を変えマクドナとして転生。ソリッドな動きは健在でブレイカーを追い詰めるものの、良くも悪くも体格差が最後まで際立った内容。ただクオリティを削ってまでブレイカーの強さを損なう様な作りにしなかったのはポイントの一つ。特別な試合にはならなかったものの、両者のショーケースとしては悪くなかった。
平均的良試合。
評価:***1/4
全体評価:7.5+