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ICWミルウォーキー Insane 8 2021 Review "GCW&ICW NHB禁断の遭遇" アレックス・コロン対AKIRA他

ICW(Insane Championship Wrestling)

Insane 8 2021 8/29/2021

準々決勝-バーブドワイヤー・ロープス&ファンズ・ブリング・ザ・ウエポンズ・デスマッチ
ニール・ダイヤモンド・カッター対パーシー・ドリューズ
一端の若手相手に健闘を煽り、ハードワークをしながらも、ドミネイトでインパクトも作る。ニールの獅子奮迅の活躍が光る一戦。パーシーも奮闘していたが、ニールの実力が凌駕した一戦。格上感を崩さない試合運びが出来るのがニールの強み。

平均的良試合。
評価:***1/4


準々決勝-バーブドワイヤー・ロープス&チューブ・バンドルズ・デスマッチ
アレックス・コロン対AKIRA
 GCWとICW NHBのエース対決。大将ゲイジとマードックに控える副将的ポジションの両者とはいえ、AKIRAがコロンを追う立場なのは明確。蛍光灯等の凶器を使いながら、コロンが格上感を打ち出し、溜めを作る。

 前までならAKIRAにも合わせて、スピード感のある打ち合いに行く、それがコロンの1番の強みだったけれども、今の完全体アレックス・コロンは、あえて外して、溜めを作り、緩急を活かした攻防で、他との差別化を図っていた。スイングしたいターンで思いの外スイング出来なかった印象は受けるものの、GCWでもICW NHBでもない場なので、やむなし。

 互いの得意技、得意なスポットが抑え目でも、抑えるポイントは押さえていて、独創的な蛍光灯の使い方もありと、USデスマッチ界のトップランナー対決に相応しい熱戦でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

準々決勝-バーブドワイヤー・ロープス&東京タワーズ・デスマッチ
オリン・ヴァイト対ヴィック・カプリ
 ICWのレジェンド、カプリが登場。とはいえ普段はデスマッチをしない選手なので、オリンが試合構築を全権任される形。そのオリンのコントロールに乗りながら、慣れないなら慣れないなりに、カプリが蛍光灯を相当数被弾し、気概を見せた内容。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

決勝
ニール・ダイヤモンド・カッター対オリン・ヴァイト
 蛍光灯やドア、諸々の凶器を詰め込んだ決勝戦。動けてハードワークもお手の物の両者だが、決勝戦ということで、ダメージ値を重めに、試合スピードをかなりスローに設定しており、この2人の良さである小気味良さは、出づらくなっており、その一方でそれを補うだけのスポットも余りないという状態。

 終盤に出た有刺鉄線トランポリンも派手だったが、それで終わらずに、リングに戻って通常技から丸め込みで締めるのは拍子抜けと言わざるを得ない。悪い試合ではないが、この実力者2人ならトーナメント決勝、3戦目とはいえ、もっと高いレベルを求めてしまう。平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7