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Deathmatch Downunder(DMDU) D.R.E.A.M. Review ~豪州初デスマッチ・トーナメント開催~

Deathmatch Downunder(DMDU)

D.R.E.A.M. (Death Rules Everything Around Me)
11/20/2021

 

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準々決勝-ライトチューブ・ルナシー・デスマッチ
ジョエル・ベイトマン対ヨーク

 オーストラリア初のデスマッチトーナメント開幕。その開幕戦は、ベテラン同士の蛍光灯をふんだんに使用した一戦。DMDUのオーナーでもあるベイトマンのデスマッチ愛が伝わる内容。物量も多く、蛍光灯を使っている為、雑味も少なく、過激度もスムーズに高められる。狙い以上に華々しい開幕となりました。中々良い試合。
評価:***1/2

 

準々決勝-ホーム・グロウン・デスマッチ
マッド・ドッグ対ヴィクシン
 オーストラリア版ミッキー・ナックルズといえば、余りにも聞こえが良すぎるけれども、巨体のヴィクシンを上手くキャリーしながら、自らにも印象に残るダメージを課していくオーストラリア版ネクロ・ブッチャーことマッド・ドッグ。

 狂犬ギミックにしてはタスクが多すぎてしまうので、本当にやりたい様には出来ていないものの、実力的には抜けているので、彼がいると安定感が違う。今回も画鋲やサボテンボード、ガセットプレートボードを使い、堅実な仕事を見せてくれました。

 平均レベル。
評価:***

 

準決勝-ラダー&ライトチューブス・デスマッチ
コーレン・ブッチャー対マッド・ドッグ
 団体が推している若手のブッチャーを押し上げる役目を担うマッド・ドッグ。ネクロ世代のデスマッチをするマッド・ドッグと今のハイペース信条の様な日本やアレックス・コロン的デスマッチをするブッチャーで、余り相容れない部分はあったとはいえ、巨大ラダーも飛び出し、準決勝でも巻きに入らず、しっかりとしたデスマッチを作り上げたのは大したもの。

 後は、ブッチャーが早く一人前になり、マッド・ドッグが全開で戦えるシチュエーションを作って欲しい。平均的良試合。
評価:***1/4

 

決勝&初代DMDUオーストラリアン・デスマッチ王者決定戦-ライトチューブス、ペインズ・オブ・グラス&シャーク・ケージ・デスマッチ
コーレン・ブッチャー対ジョエル・ベイトマン

 大日本的蛍光灯付き鉄檻、大量の蛍光灯とガラスボードを使用し、消耗した身体に鞭を打ち続ける両者。早速確信犯的にアレックス・コロンムーブを使うベイトマン、必殺技がヒドゥン・ブレードで得意技がアナコンダバイスというブッチャー、まだインスパイアが強すぎる面が隠しきれてないけれども、身体の張り具合は本物。

 試合構築も丁寧かつ真摯に取り組んでいるので、一切崩れていないのが見事。クライマックスは、鉄檻からの高所攻撃に留まらず、ウィードワッカー攻撃からガラスボードへのアサルト・ドライバーというCZW TODオマージュも飛び出し、デスマッチファンは、認めざるを得ないスポットの連発で怒涛の畳み掛け。

 決勝戦でここまでの内容が出来るのは、USでも中々ないので、天晴れといいたくなる激戦でした。最高の締めくくり。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:8+