世界のプロレス探検隊

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Beyond Wrestling Fete Forever Review アレックス・シェリー対ルビー・ソーホー/トレイシー・ウィリアムス対ウィーラー・ユータ他

Beyond Wrestling Fete Forever 12/5/2021

iwtv.live

 

IWTVインディペンデント・レスリング世界王座戦
アレックス・シェリー(c)対ルビー・ソーホー

youtu.be WWEそして現在はAEWのスターとなったルビーがホームマットの一つであるBeyondに里帰り。しかし、その歓迎ムードを打ち消したのはアレックス・シェリー。体格差を示しながら、ヒールプレイで実力差も煽る。

 その一方で持ち前のグラウンドテクニックをこれでもかと発揮し、ルビーを封殺。流れる様な技術の数々に惚れ惚れとする。若い時のシェリーならテクニックに溺れる所もあるけれど、今はルビーの事を立てながら、上手くまとめる力も持ち合わせている。

 ルビーも対女子よりも対男子の方がポテンシャルを発揮出来るタイプ。男子顔負けのタフさを示し、意地でもシェリーに食らい付いていく。そのタフなルビーを更に叩き潰すシェリーは圧倒的。10分少々の中にお互いの持ち味を最大限に詰め込んだ激戦。

 今のシェリーの充実度の高さとWWEやAEWでは観ることが出来ないルビーの強さが堪能出来る一戦です。今大会のMOTN。好勝負。
評価:****

 

ウィーラー・ユータ対トレイシー・ウィリアムス

youtu.be ギッチギチでバッチバチな内容。
 投・打・極どれを取っても高品質。タッグパートナー対決だけあり、互いの手の内を理解した攻防が続く。技術の見せ合いではなく、相手を倒すためにどう動くかが焦点となっていて、スリル感がずっと継続し、展開が一切途切れない。

 ユータは、フェイスターンとベストフレンズのメンバーとしてAEWの参戦が増えた後、今年前半の勢いが止まっていたが、タッグパートナーであるトレイシーを得て、本来の勢いを取り戻した。これぞBeyond Wrestlingという硬派だけどもキャッチーさも共存している大熱戦となりました。文句無しに好勝負。
評価:****1/4

 

ノーDQマッチ
リッキー・シェイン・ペイジ対スレイド

youtu.be デスマッチレジェンドRSPに、Beyondのハードコア担当スレイドが真っ向勝負を挑む構図。椅子やドアをフル活用し、互いの身体を削り合う。10分未満でも印象的なクレイジーシーンが多く、非常に楽しめる一戦。中々良い試合。
評価:***1/2

 

アレック・プライス(w/ベッカ)対ブレイク・クリスチャン
 プライスのリーチを生かした攻撃に、クリスチャンはハイフライングのみならず、グラウンドも織り交ぜていく。クリスチャンは、GCWが主戦場だが、GCW以外の時の方が、ハイブリッドな試合が出来ている。

 プライスも身体能力の高さをハイフライングに使わない選手なだけに、相性も良い。クリスチャンが場外ステージを使ったビッグダイブも繰り出すなど、特別なスポットもありと楽しめると同時に、更なる可能性を感じた一戦。中々良い試合。
評価:***1/2

 

ノーDQマッチ
ダン・バリー対ダッチ

youtu.be

youtu.be ダッチは元ビル・カー。かつてのチーム・トレメンダス同士の激突。序盤から流血し、場外戦あり、椅子にドア、そしてラダーと様々な凶器をこれでもかと打ち合っていく。先程のRSP対スレイドの様に、ハードコア戦が物凄く上手い訳ではないので、ひたすら凶器を打ち合うだけになってしまっている。

 流血量の多さ、終盤には画鋲を加えた激しさはメインに値するものではあるが、元パートナー対決、ストーリーを築き上げた遺恨戦にしては、ストーリーの絡め方が弱かった。まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:9