世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

H2O Review 2022 マーシャ・スラモヴィッチ対マット・トレモント/コープランド軍対シュラック軍他

H2O Sweet Dreams 2 4/22/2022

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デスマッチ
マーシャ・スラモヴィッチ対マット・トレモント

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 トレモントに真っ向から挑める女子選手は数少ないけれども、マーシャは数少ないその1人。蛍光灯や椅子で打ち合えるタフさは、戦いながらトレモントも認めていっているが、良くも悪くもトレモントの遠慮が出たパターンの内容にはなっており、潰しに行く時のデスマッチレジェンドモードではない。

 マーシャはマーシャで、シーンでビッグネームになりつつあり、デスマッチシーンがマーシャを囲ってはおけないレベルにはなりつつある事も影響し、軽くはないものの、突き詰めた内容にはならず。その気になれば物凄い試合は出来るけども、その機会は訪れるかどうか。

 最後は、トレモント憎しで発足したケネディ・コープランド軍の参謀オースチン・ルークの介入からフィニッシュ。平均的良試合。
評価:***1/4

 

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H2O Tremont's Science Behind The Violence 3/14/2022

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H2Oヘビー級王座戦
デクラン・グラント(c)(w/ジェス・モス)対ジミー・”チョンド”・ライオン

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 新王者グラント対人気者ライオンの対決は、デスマッチまではいかないものの、凶器も多く飛び出るハードコアブロウル。ECWオマージュの観客椅子投げ入れもあり、椅子山での攻防に、介入者もありと楽しめるカオス。ライオンの充実度が光る一戦でした。 

 平均より上。
評価:***

 

200ライトチューブス・デスマッチ
マット・トレモント対ジョエル・ベイトマン

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 H2Oの総帥とオーストラリアDMDUの総帥の激突は、全てに勝るトレモントが、総帥とはいえ新鋭であるベイトマンに、本場のデスマッチとはなんぞや、デスマッチ界のトップオブザトップとはなんぞやを叩き込む展開。

 余りにも力量差があり、蛍光灯や流血はその差を埋めてくれるものではあるが、それらがあったとしても、トレモントの存在感がやはり凄く、ベイトマンは付いて行くのがやっとという印象。アメリカに出てみないと受けられない特別授業なので、物凄く良い経験となったはず。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

H2O Causing Havoc 4/23/2022

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オール・アウト・ウォー
ケネディ・コープランド、クリス・ブラッドリー&クリスチャン・ロス対ジミー・”チョンド”ライオン&ストーム・オブ・エントレイルズ(シュラック&ダン・オヘア)
 レフェリー達がボイコットを始め、ノーレフェリーでノールールというリアル無法地帯で、シュラックを筆頭とした猛獣達がとことん暴れ回る無秩序な乱戦。スタートから蛍光灯も各種凶器も飛び出し、ブラッドリー辺りは顔面真っ赤な鮮血具合。

 

 リーダー格となったものの、駆け出しヒールのコープランドも、シュラックとSOEの荒い攻撃をひたすら喰らい、可哀想になるレベルで受け続ける。ヒールなので攻めにも出づらいハンデもあったが、コープランドの受けっぷりはまさに驚愕するレベル。

 

 近年で1番のシュラックの暴れっぷりを堪能出来、その他のメンバーも技術では劣るとは言え、とにかく暴れ続けられる才能を発揮。決着方法がない中で、孤立したライオンにウィードワッカー攻撃を決める幕引きもストーリーを発展させるもので上々。2022年乱戦大賞1位に挙げたい一戦でした。好勝負。
評価:****