BODYSLAM! Pro Wrestling Loud And Heavy 2/24/2024
BJW認定ジュニアヘビー級王座戦
エンデル・カラ(c)対ジョーダン・オリヴァー
カラのホームマットであるデンマークで行われたBJWジュニア王座戦。
カラは大日魂のTシャツを、オリヴァーはカットしたMDKのシャツを着用し、BJW vs GCWという団体対抗戦感も少し感じさせる。
この試合の良い部分というのは、ローカルインディと感じさせない攻防のレベルの高さ。両者の動きの鋭さ、試合構築力の高さが如何なく発揮されている点。35分のロングマッチのため、スローペースで時間を消費していく中、停滞感を感じさせず、一度ギアを入れるとキレのある攻防で空気を一変させることも出来る。
一方で悪い点としては、試合時間が長すぎて、終盤は間延び感が否めなかった。両者共打撃を使える選手のため、上手く誤魔化せていたけれども、さすがに時間を使っている攻防が散見されたのは事実。彼らの実力、手の合い方を見ると試合時間が半分であれば好勝負以上は間違いなかったと思えるほどのハイレベルさである。
アメリカインディで一線級のオリヴァーに引けを取らなかったカラ。ムスタファ・アリとロウ・キーを足して2で割ったスタイルの完成度は上がってきており、もっと上のステージでも見てみたい選手になっています。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
BODYSLAM! Pro Wrestling Crazy Train III 2/3/2024
BODYSLAM!王座&BODYSLAM!女子王座戦
アリス・インク(c)対アレックス・ウィンザー
スカンジアナビア・ハリケーンとしてスターダムに参戦していたアリスは現在男女の王座を保持する二冠王者であり、団体の顔。
しかし、この試合では経験に勝るウィンザーの力強い攻めの前に防戦一方。強さ上手さ共にウィンザーの方が上回っており、ポイントでは得意の蹴りで反撃はしているものの、ウィンザーの方が上手だったという印象が強く残る試合。
ウィンザーもアリスがトリッキーなスタイルであるとはいえ、もう少し良さを引き出すことが出来れば、クオリティは上がったことでしょう。
平均的良試合。
評価:***1/4
BODYSLAM! Pro Wrestling Scandi-Graps Supershow 8/27/2022
BODYSLAM! 女子王座戦
エマーシン・ジェーン(c)対アリス・インク
初代女子王者を決めるトーナメントの決勝で激突し、素晴らしい試合を残した両者の再戦。この試合でもジェーンの重厚な試合運びとアリスの鋭く軽快な動きの対比が楽しめる内容となっており、WXWなどに参戦する事で洗練さが増してきているアリスがよりスマートに映ることで、前戦は違う楽しみも生まれている。
ミッドカードということで前回程の演出が出来なかったものの、上げたスキルにより、前戦よりも地力を感じる内容に仕上がっている。このカードなら特殊形式やアイアンウーマン戦も実現可能でしょう。2人には要注目。今後このカードは然るべき舞台で観たいですね。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4