ACTION Wrestling ACTION! 10/7/2022
IWTVインディペンデント・レスリング世界王座戦
ACマック(c)対シャザ・マッケンジー
アンダーカード、良くてミッドカードで仕事をし続けてきたシャザが、IWTV王座戦に抜擢。人気の割にはトップ戦線のスポットは余り与えられて来なかったシャザを、ローカルヒーローマックが押し上げていく展開。
冒頭からシャザにこれでもかと攻めさせる余裕を感じられる形だが、シャザもベテランらしくテキパキと的確に攻撃を決めていく為、シリアス度は高まっていき、一進一退の攻防にも格式が生まれていく。
黒人特有のバネは最大限活かす一方で、高難易度の攻撃には頼らずにインサイドワークで試合を作れるマックなので、相手が女子選手でものびのびと試合に打ち込めていたのが印象的。想像を遥かに超える熱戦。シャザのポテンシャルが発揮された試合でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ACTION Wrestling王座戦
アダム・プリースト(c)対アンソニー・ヘンリー
冒頭からかなりアグレッシブな展開となったこの試合。ハードヒッティングは勿論のこと、グラウンドやサブミッション、そしてロックアップや場外戦にしてもギアをかなり入れた状態で試合が進む熱い展開。全体的に性急過ぎるきらいはあるものの、ほとばしるバチバチ感は熱狂させるには十分。
プリーストのデフォルメした表現もルックスの地味渋さを補うには十分。フェイスヒールの立ち位置も入り乱れているカオスさもありと印象的だったが、最後は次戦への繋ぎで不透明決着となってしまったのは残念だったものの、抗争に期待を抱かせる一戦でした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ACTION Wrestling Bangers Only 3 12/2/2022
ETU Key To The East王座戦
マーシャ・スラモヴィッチ(c)対ビリー・スタークス
日本帰りのビリーがマーシャに挑む試合。試合はファストペースで荒々しく進み、若さ溢れるタフな試合展開に。マーシャに比べると流石に粗さは目立つものの、類稀なる華と身体能力の高さである程度は打ち消す事に成功。
マーシャも全ての試合に全力を尽くせる段階は終了し、変わらず馬車馬の様に様々な団体に出てはいるものの、試合の時間や強度は少し落とし始めたので、良い意味で仕事を選べる段階に来た。その空いたスポットを埋める活躍をビリーがしていきたいところ。平均的良試合。
評価:***1/4
ACTION Wrestling王座戦
アダム・プリースト(c)対アンソニー・ヘンリー
前回カウントアウトで不透明決着だった試合の再戦。乱闘からスタートし、ヘンリーがヒール調で進め、プリーストがフェイス。地味渋なルックスのプリーストだが、フルスピードのロープワークから繰り出されるクローズラインに代表される様にアグレッシブな姿を見せる事でフェイスとして認識させる事に成功。
次回来年のノーDQ、ノーロープ戦での決着戦への繋ぎではあるものの、ヘンリーの制圧感もそれなりに上手く打ち出せており、決着戦へ期待は持てる内容でした。
平均的良試合。
評価:***1/4