世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

GCW Outlaw Mudshow Review "MDK vs SGC" ニック・ゲイジ対マンス・ワーナー他

GCW Outlaw Mudshow 6/19/2021

 

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www.fite.tv

 

ジョーダン・オリヴァー対グリンゴ・ロコ
 MLW対決。豪快なハイフライングとテンポの良い一進一退。ロコの曲芸、オリヴァーの鋭い攻撃、会場を有効活用した攻防とオープニングとしては最高の内容。盛り上げ上手2人が、期待通りの働きを見せました。中々良い試合。
評価:***1/2

 

アリー・キャッチ対ジミー・ロイド
 流血ありで、ゴミ缶やクッキーシートにドアを使うハードコア戦でした。コンパクトに上手くまとめた内容。平均より上。
評価:***

 

ブルロープ・マッチ
マシュー・ジャスティス対1コールド・マンダース
  試合前にブルロープ・マッチに変更となったSGC(Second Gear Crew)対決。
 特別仕様のジャスティスのギアがクール過ぎるのと、馬に乗って登場するはずのカウボーイギミックであるマンダースだが、馬が言うことを聞かず、結局降りて登場というほのぼの入場。しかし、試合は当然タフマッチ。

 ブルロープ・マッチなので、移動が制限されてしまうのがマイナスではあったが、豪快な肉弾戦、椅子のヘッドショット、ドア破壊、立てた椅子への投げは、椅子の背が完全に折れてしまうエグい形と見所は十分。タフ野郎同士の乱戦。

 クオリティがどうとかはどうでも良く、彼らの激突を見るだけで満足。スラッシュメタル三羽烏、ワンマン民兵、現代に降り立ちワンマンECWであるマシュー・ジャスティスの存在だけあれば満足、それがハードコアであれば、更に大満足なので問題なし。 この2人の対決なので、当然ハズレはない。平均的良試合。
評価:***1/4

 

AJグレイ対オリン・ヴァイト
 有刺鉄線ドア、有刺鉄線椅子が主の凶器となったデスマッチよりのハードコア。通常形式も出来て試合構築も得意な両者だけ、簡素な凶器群でも見応え十分の試合を展開。見所はエリック・キャノンオマージュのトータル・アナーキーや奈落式ドア破壊。楽しめる一戦です。平均的良試合。
評価:***1/4

 

GCW世界王座戦-バンクハウス・ブロウル
ニック・ゲイジ(c)対マンス・ワーナー
 GCW世界王者対AAWヘビー級王者の対決。当然デスマッチ/ハードコア師範代の両者だけあり、ストーリーが一切なくて、蛍光灯がなくても、場外戦だけで形にしてしまうのは勿論。ただ、形にするだけではなくて、熱狂の渦を巻き起こす。それはリアルに警官が来てしまう程。

 マンサーの被虐とゲイジの暴虐。マンサーが受け上手乗せ上手なので、ゲイジは有刺鉄線に画鋲椅子、更には十八番ピザカッターでマンサーを血祭りに上げる。キャラクターが整っていて、ハードコアにおける試合作りが上手く、メインを務め上げる貫禄があるので、ブッカーいらず。クリエイティブとしては楽。

 あわや王者交代というシーンを演出した上で、大流血のマンサーの十八番、舌にステープラーを打ち込み、総仕上げ。火炎ドア葬からの畳み掛けで盛大に幕。プロレスリングが根付いていない土地でこれだけの内容を残してくれれば、観客は大満足でしょう。地方都市でのハウスショー以上の内容を残してくれました。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

全体評価:8

 

大満足の大会でめでたし、めでたし。じゃない。アレックス・コロンとウルトラヴァイオレント王座へのケアは、今こそマストでしなければいけないでしょう。使わないならICWに貸してよ。