Heavy Metal Wrestling Power Blood 6/12/2021
パロウ対ディミトリ・アレキサンドルフ
パロウが暴れ倒すだけの試合かと思いきや、ディミトリも各種凶器攻撃で反撃。蛍光灯や椅子、ゴミ缶に鉄柵等様々を凶器を使いながら試合を進めていて、パロウが安定しているので、試合は崩れない。健闘したディミトリだが、最後は蛍光灯櫓&トラバサミ付きドア葬で憤死。パロウの完勝でした。平均より上。
評価:＊＊＊
ルーベン・スティール対ニール・ダイヤモンド・カッター
スラッシュ三羽烏の1人、ウォーホースが解説席に座る中、同じくスラッシュ三羽烏であり、ヘビーメタル・レスリングの主であるルーベンが出陣。対戦相手はNPUでも良試合を作り上げた相手のニール。いつでもどこでもどんな状況でも最高の働きをしてくれる仕事人の2人が、再び激突し、そしてそこがルーベンのホームマットであるヘビーメタルであれば、より燃え上がり、より最高にならない訳はない。
蛍光灯を使った小気味良い攻撃の連続、豪快な受けっぷり、流血具合に、ステープラー攻撃の様な繋ぎの攻撃の上手さと、一つ一つの行為に無駄がなく、最大限印象化させる工夫が見事。この2人の試合は、つまらないシーンが本当にないのが素晴らしい。終盤は、蛍光灯束ボードや多数の蛍光灯を使用。
最後ルーベンが肩を負傷するも、何とかやり切り、蛍光灯特大トラップを投入し幕。高い期待値を軽々超えていく見事な一戦。この2人の試合、そしてこのカードに外れなし。好勝負。
評価:＊＊＊＊
全体評価:7+
Heavy Metal Wrestling
Ruben Steel’ls Raza Unida 6/12/2021
ルーベン・スティールプロデュース大会。ノーリングのマット・プロレスで、ハードコアマッチやデスマッチを行います。
スペル・クレイジー対プリンス・アダム
オリジナルECWの大レジェンド、クレイジーがマット・プロレスを行うという画が全て。歳は重ねたものの、この歳になっても現役を続けているだけあり、才覚は健在。場外戦の進め方や、要所の飛び技に、吊り天井等マット・プロレスで映える技を的確に選ぶのは見事。クレイジーの技を堪能する一戦です。
評価:＊＊
ダン・マフ対サディーカ
ジェンダーや国籍、キャリアなどは一切関係なし。業界屈指の猛獣同士のど突き合いに、リングの有無は関係なし。マフが激しいチョップや椅子攻撃を畳み掛ければ、同じ位の激しい攻撃をすぐさまやり返す。ダン・マフ相手にこれを出来る選手が、業界にどれだけいるのだろうか。しっかりやられてしっかりやり返す。凶器だろうが鉄柵だろうがレンガの壁だろうが、容赦なく突っ込ませる。それでも怯まない。
Maff lays into Sadika with a door pic.twitter.com/4ZLRQsYhWy
— Logan (@marth555) 2021年6月26日
徹底的にやり合った後の仕上げは、ステージ上から、ステージ下に積み上げられた椅子トラップへのバーニング・ハンマーで文字通り真っ逆さま。完全殺戮というべき一撃で幕引き。ノーラン戦はノーランの被虐、タンクマン戦は攻防的なものも多かったが、今回は純粋な乱戦。攻対攻でここまで凄まじいのは、スティーン対スパドラに匹敵するレベル。ノーリングものであれば確実に歴代トップクラス。
強面マフが、試合後に笑顔でサディーカの健闘を称えたのが全て。サディーカはトンパチ感もとてつもなく強いハードヒッターだが、とことん受けて身体を張るのも好感。メイデン戦の様にルチャドール相手以外でここまでやれるとは脱帽でした。
これから米デスマッチシーンのトップ選手達とビッグマッチが沢山組まれているけれども、非常に楽しみになる激闘でした。必見！好勝負に届かない良試合。
BURNING HAMMER ON SADIKA THROUGH THE CHAIRS AND ONTO THE FLOOR SOMEONE CALL 911 #ZONA23 pic.twitter.com/bmMTcxXtXi
— Logan (@marth555) 2021年6月26日
評価:＊＊＊3/4
全体評価:7
