世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Review ケニー・オメガ対レイ・フェニックス ~The Cleaner is Back~

AEW Dynamite #63 12/9/2020
ヤング・バックス(マット&ニック・ジャクソン)対ザ・ハイブリッド2(ジャック・エヴァンス&アンヘリコ)

PWGで前に対戦した時の様なアクションを詰め込んだ内容。TH2に合わせて演舞的な内容ではあるが、TH2が1番生きる形に仕上げているのは流石バックス。AEWでは成熟した姿ばかりを見せていたバックスなので、はっちゃけた試合は中々珍しい。とにかく派手で楽しめる試合です。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AEW Dynamite #64 12/16/2020
AEW世界王座 エリミネーター・マッチ-ノーDQ
(ジャネラが勝てば、王座挑戦権を得る)
ケニー・オメガ(w/ドン・キャリス)対ジョーイ・ジャネラ(w/ソニー・キッス)
AEW世界王者挑戦者決定トーナメントで当たる予定だったが、ジャネラがCOVID-19の濃厚接触者となった為、試合が流れたことにより組まれた試合で、ジャネラにとっては大きなチャンスだが、ジャネラはトペとテーブルへのダイブだけ。後はケニーの攻撃をエグめに受けるだけ。少し長いスカッシュ的内容。ジョーイは、ロスターが増え続けるAEWではもう前座、ハードコア要員にしか観られていないのがわかる辛い内容。WCWのハードコア・ハックや辞める前のレイヴェン、WWEでゲテモノキャラをやって、テイカーにしばかれていた時のドリーマーを思い出す。インディ・スターのままで行き、リリースを待つか、何かを変えるか、もう手遅れ寸前である。ケニーはケニーで、スカッシュにしては爽やか過ぎるので、レインズの様にすべきとは言わないし、簡単に出来るものではないが、彼も彼の立場なりに更なる成長は求められる。
評価:**3/4

 

AEW Dynamite #67 New Year's Smash Night1 1/6/2021
AEW世界王座戦
ケニー・オメガ(c)(w/ドン・キャリス)対レイ・フェニックス

スパイク・ハリケーン・ラナにエプロンへの投げとエグい技でまずはケニーが掌握。そこからも激しい技を畳み掛け、ボリュームを増していく新日本スタイル。まずはクリーナーの時、1番良い時に戻して、伸び伸びやらせようという事だろうか、ケニーが一番活きる手法を取っているので、当然最高品質は保っている。更にAAAのメガ王座を奪った相手であるフェニックスが相手なので、やった事があって、ケニーのスタイルが通じる格下だけど凄腕の相手。まさに持ってこいの挑戦者である。対するフェニックスは、やられるシーンも多いけれど、反撃シーンでの最大風速はやはり格別。立体的かつキレキレの動きを見せ、試合に緩急と勢いを与える。通常放送サイズに収まらず、攻防もこれでもかと注ぎ込むPPV級のビッグマッチスタイルの内容。これぞ新日本の時のケニー・オメガという内容の激戦となっている。フェニックスの大奮闘もあり素晴らしい内容だが、ケニーがマニアの間だけではなく、世界的大スターとなる雰囲気はこの試合ではまだ見えず。これ位やってきた選手なので、プラスαが見たい。凄い試合ではあったが、試合後のグッド・ブラザーズ登場、バレットクラブ再結集に、結果飲み込まれてしまった感があるのは悲しい。文句無しに好勝負。
評価:****1/4

全体評価:7