世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW TVマッチレビュー 2024 クリスチャン・ケイジ対アダム・コープランド3/エディ・キングストン対"ジ・エリート" オカダ・カズチカ他

AEW Dynamite #233 3/20/2024
AEWコンチネンタル王座戦
エディ・キングストン(c)対オカダ・カズチカ

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 ジャパニーズスタイルを理解しており、オカダの侵略第一弾としてはちょうど良い格と絶大な人気、負けさせても落ちない存在感ということで白羽の矢が立ったキングストン。キングストンの激しい逆水平に苦しむオカダ。

 かつて頭角を表したヒールモードでの試合運びは、今となっては新鮮。ダメージ表現にもしっかり取り組み、TVプロレスにも一通り対応。後はどれだけ歓声を消せるかどうかはこれから。適切な新生オカダのショーケースマッチでした。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

AEW TNT王座戦-アイ・クイットマッチ
クリスチャン・ケイジ(c)対アダム・コープランド

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 大親友、生涯のタッグパートナー、今では仇敵。その間柄の両雄による最終決戦はアイ・クイット戦。

 アイ・クイット戦らしく激しい試合展開にはなるものの、AEWらしいBrutalな暴力一辺倒というわけではなく、流血や有刺鉄線はあるものの、NHLのユニフォームを着て殴り合う、ホッケーのゴールに相手を入れる、ホッケースティックをめぐる攻防とカナダをレペゼンしていることを強く意識した攻防を行う。

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 更には彼らの代名詞であるTLCの攻防も多く配置と歴史も辿っていくことも忘れず、逆さに設置したラダーへの投げは、Extreme Rules 2009のジェフ・ハーディ戦を彷彿とさせるセルフオマージュもありと、エンターテイメントとしても優秀な試合。
 復讐に燃えるエッジと嫌われ者に徹底するクリスチャンのレスラーでありエンターテイナーであるプロフェッショナルさを堪能出来る。
 クライマックスはクリスチャン軍団に加え、ガルシアと地元カナダのダディマジックも登場するド派手な形から、ありがちなコンチェアトではなく、ローブローを巡る攻防で伏線回収。アビスのジャニスではなく釘バット・スパイクの使い方も絶妙。
AEWファンもWWEファンも楽しめる昔懐かしい00年代のWWEらしさが詰まった試合。ただ、ノスタルジック一辺倒ではなく、今のストーリー、今のレスラー達も絡めた今のファンも楽しめる試合。
 WWE時代に果たせなかった心残りを、円熟味とクリエイティブの自由を経て見事に清算することに成功。勿論カナダでやるからこそ意味がある。ストーリーテリングも含めて素晴らしいエンターテイニング・ハードコアマッチでした。文句無しに好勝負。
評価:****1/4

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全体評価:7+

 

AEW Rampage #137 3/20/2024
ストリート・ファイト
ジュリア・ハート&スカイ・ブルー対クリス・スタットランダー&ウィロー・ナイチンゲール(w/ストークリー・ハサウェイ)

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 スカイが熱望していたハードコア・マッチ。ヒールターンも含めて希望が叶っている。
 試合は、竹刀、椅子から始まり、複数枚のテーブル破壊、実況席での攻撃、更には画鋲とAEWお得意のクレイジー・ハードコア。地力に勝るスタットランダーと。&ウィローがジュリア&スカイを凌ぐ厳しい攻めを見せてリード。

 何とか全て受け切り耐え切ったジュリア&スカイもしっかりと反撃し、ハードなスポットもやり切った。フィニッシュはそれまでに比べればあっさり目ではあったが、実質3時間に及ぶ連続放送のフィナーレを飾るに相応しい死闘でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2