新日本プロレス(NJPW) 超実力派宣言 10/10/2022
オカダ・カズチカ対ジョナ(w/シェイン・ヘイスト&バッドデュード・ティト)
オカダを倒すという超VIP待遇を与えられたジョナ。この再戦では、1.4での王座挑戦が決まるオカダという事で勝ち目は殆どない中ではあるものの、その重爆攻撃、比類なき怪力、キャラクターや体格に合わない行動を一切しない魅せ方、受け手の時の細かなテクニックとジョナが充実し切っている事を示す内容。
相手がやりたい事をやり切れるオカダの魅力も示してはいたが、改めてジョナの魅力を再提示した激闘。終盤の攻防においてもタフさとスマートさのバランスが的確。隙の無い熱戦でした。ジョナは果たしてギャローズ&アンダーソンに続くのか、それとも残留か。
好勝負。
評価:****
IWGP世界ヘビー級王座戦
ジェイ・ホワイト(c)(w/外道)対タマ・トンガ(w/邪道)
こちらもかなりの確率で王者交代はないであろうという状況下での試合なので、内容で魅せる必要がある。ジェイのラフ攻撃とヒールプレイでやりたい放題の前半から、そこから正攻法でやり返すタマの対比。
ヒールプレイに寄り過ぎていたところがあったジェイだが、今回は攻防とのバランスが比較的取れており、タマの身体能力を活かした攻撃を上手くコントロールしつつ、タマを改めて応援すべき対象へと印象付ける。元盟友対決、タマの晴れ舞台に華を添える完成度の高い試合構築。
レフェリーダウンを巡る攻防はいつも通り試合の決着とは直結しないものの、タマのヒーロー感を強める形にしたのは悪くなく、その後の新日本印の切り返し合戦は、ガンスタン対ブレードランナーで予想を上回る魅せ方はしていた。試合内容としては高品質だが普段と変わらない、ただタマのIWGP王座初挑戦という新鮮味が景色を変えてくれた。
ジェイのリードありきではあるものの、タマも延髄蹴りにドラゴンスープレックスと新日本らしさを見せる演出もありと、新旧BC対決、新日本を背負う外国人スター対決のメインに相応しい激闘でした。好勝負。
評価:****
全体評価:7.5+
BC対決の直後、今朝行われたWWE RAWにて、AJスタイルズの助太刀に現れたのは、なんとグッド・ブラザーズのカール・アンダーソンとルーク(ドク)・ギャローズ。アンダーソンはNEVER無差別級のベルトを保持し、ヒクレオとの防衛戦が決まった状態での登場。相対するはこちらもかつての盟友フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)。
AJ対ジャッジメント・デイの抗争に殴り込みをかけたグッド・ブラザーズ。WWE復帰は、伝説のAJ対テイカーのボーンヤード・マッチの後に行われた、Main EventでのOC対Ever-Rise(現AEW 2Point0)以来。(※この試合は、今WWEネットワークでは見れない。)
決してAEWと契約せずに、出入りがしやすいインパクトと契約しながら、AEW→新日本と飛び回り、最終的にはフリーで新日本に出続け、機を見て勝ち馬に乗る。ギャローズ&アンダーソンの世渡り上手な面が活きた。ギャローズ&アンダーソンの為にわざわざ、AJ対ベイラーのストーリーを敷いたHHH体制も憎い。