世界のプロレス探検隊

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WCPW/PWR Queen Of Indies 2023 Review マーシャ・スラモヴィッチ対桃野美桜/ウナギ・サヤカ対ビリー・スタークス

WCPW(West Coast Pro Wrestling)/PWR(Pro Wrestling Revolution) Queen Of Indies 2023 5/13/2023

 

iwtv.live

 

Queen of Indies 2023 1回戦
マーシャ・スラモヴィッチ対ハイアン
 インディレベルでは十分良く出来る選手のハイアン。しかし、共に立つのがその上位互換というべきマーシャとあっては、物足りなさは否めない。マーシャのフィジカル面の強さから来る動きの切れ味は、説得力を押し上げる。

 まとまった良試合の中に、インディレベルでは圧倒的に群を抜いてしまっているマーシャの凄さを感じることが出来る。
 平均より上。
評価:***

 

Queen of Indies 2023 1回戦
ウナギ・サヤカ対ビリー・スタークス

 日米の人気者対決。カラフルなコスチュームという共通点もあり、見栄えが良いのが第一印象。この日、フリー参戦では一番のゲストとなるウナギ。攻撃時は、映える攻撃を多数決めて、存在感をアピールしたが、日本での「ギャン期」と言われる好戦的なキャラクターは抑え目。

 準決勝の時も日本人の桃野にのみ、上から目線を見せていて、マーシャに対しては普通に対応しておりと、海外でも人気が出る要素を沢山持っている選手が、その魅力を抑えていたのは惜しかった。

 日本である程度稼いだら、スターダムに戻るのは良いけども、世界で鍛錬を積みながら、もう一稼ぎして欲しいところ。彼女の究極のゴールは、ASUKA(華名)でしょう。
 試合は、ビリーがヒール調で、ウナギを立てながら、落ち着いた試合構築を展開。この選択が出来る様になったのは、ビリーにとって大きな成長の証。
 平均レベル。
評価:***

 

Queen of Indies 2023 決勝
マーシャ・スラモヴィッチ対桃野美桜

youtu.be

 

 狙い通りのマーベラス対決。同門対決であり、王者対決。ジャパニーズスタイルの一つである、スピーディーな試合テンポに、激しさを合わせた構成に、難なく付いていくマーシャ。日本に来ていたのは2~3年前だが、その間も数多くの日本人選手とも対戦しており、スタイルへの順応は容易。

 攻防とニアフォールを積み重ねていく展開。20分超えならば好勝負も狙えた可能性はあるが、この日3試合目だけあり、若干コンパクトにはしていたものの、日本の女子プロレスらしさ溢れる削り合いには十分仕上がっている。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7