SLA(Saint Louis Anarchy) Giant's Woke, Eyes Open 6/9/2023
山下実優対ビリー・スタークス
インディで山下に見合う選手となるとビリークラスの人気と才能がないと選ばれない。それだけインディでは格を持っているジャパニーズスター。対戦回数が増えてきているので、互いのことをより理解したことにより、攻防や切り返しのバリエーションが増えているのが伝わってくる。
オーソドックスな試合構成ながらレスラーとしての実力の高さが伺える。ビリーがクレイジーなことをしなくても試合を完結出来る力が付いてきており、それを示すには山下は絶好の相手。この試合でも相性の良さを示した。
中々良い試合。
評価:***1/2
New Texas Pro A Fistful Of Dollars 4/8/2023
New Texas Pro王座戦
ブライアン・キース(c)対”スピードボール”マイク・ベイリー
テキサスが誇る売れっ子とケベックが誇る超売れっ子の数え歌。PWG BOLAでも組まれた位に実績が伴っているカードだが、今回はキースのホーム、New Texasでの一戦。最大の長所であるハードヒッティングを軸に据えながら、場外戦や脚攻めを織り交ぜていく構成。
前半に関してはクオリティやギアを上げ過ぎることをせず、一定のレベルで抑えていたが、打撃の打ち合いを多めにしてからはギアを上げていき、そこからは実力伯仲のスリリングな肉弾戦を展開。
現行では世界最高のレスラーの1人であるベイリーに、難なく喰らい付いていくキースも好調具合を示す。激しく鋭い打撃と疾走感と重厚感を兼ね揃えた攻防の数々。現在のインディでは5本の指に入る完成度を誇っている。その気になれば名勝負クラスを狙える可能性を秘めている熱戦でした。
好勝負。
評価:****
ACTION Wrestling 5 Year Anniversary Mystery Show
4/28/2023
ACTION王座戦
アダム・プリースト(c)対ダニエル・マカベ
カードは当日発表だが、急遽実現したレスリングクリニック。基本に忠実で、確かな技術を感じられるやり取りの数々。玄人好みではあるものの、特にプリーストのリアクションが良く、面白さをキープしていたのは良い点。このカードは何時間も出来るだろうが、10分少々のサイズに落とし込んでも良い試合を作れる腕の確かさが光った一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4