DEFY Wrestling Fightwave 11/26/2022
ウィーラー・ユータ対ニック・ウェイン
AEW対決といっても良いでしょう。将来の看板カードかもしれない一戦は、ユータの荒々しさとテクニカルな面を共存させた試合構築の中に、ウェインの華麗な攻撃を組み込んでいく。
ウェインが活きる様なファストペースだが、その中に激しさや重厚感を織り込めるユータは、更にレベルが格段に上がったと思わせる。フィニッシュがあっさり目でなければ、もう一段クオリティが上がったでしょう。
好勝負。
評価:****
DEFY Wrestling王座&暫定王座統一戦-ラダー・マッチ
ランディ・マイヤース(ch)対クリストファー・ダニエルズ(Interim ch)対アルテミス・スペンサー対シュアーフ対コーディ・チュン対スワーブ・ストリックランド
キャラクター豊かな多人数ラダー戦。人数も多く、これだけバラエティに富んでいると、技の打ち合い、ひたすらスポットを回していく形となる。多人数要素を余り作り出せなかったものの、最低限のスポットは入れ込み、後は椅子とラダーの凶器使用と、個々の腕前で何とかしようと振り切っていた。
ダニエルズがベテランらしく調整役を担いつつ、頭抜けてスターなストリックランドと猛獣シュアーフの豪快な攻撃と見せ場を演出。爆発は起きづらない試合構築だが、大外れもしないので、一定のクオリティには落ち着いている。
中々良い試合。
評価:***1/2
DEFY Wrestling Air Raid 12/17/2022
アルテミス・スペンサー対アレックス・シェリー
シェリーのテクニック教室というべき老獪な攻撃が、スペンサーを追い詰めていく形。とはいえ、スペンサーも元王者でエースだった時期もある選手。オールラウンダーな面を活かし、シェリーの試合運びにも付いて行けるだけの技術を誇示。
やられっ放しにしなかったのは見事。フィニッシュにケチが付いてしまったのは残念だが、十分良試合レベルではある。
中々良い試合。
評価:***1/2
イホ・デル・ヴィキンゴ対ニック・ウェイン
AAAメガ王者対AEWとの契約も持っているライジングスター。アメリカンプロレスに対するアジャスト中のヴィキンゴとGCWやメキシコマットでルチャドールと対戦を積み、ルチャへの順応も示すウェイン。
高難易度のムーブにハイフライングは華々しく、攻防一つ一つで魅了出来ている。ただ、単発気味で終わる事もあり、メキシコマット時に比べると、ヴィキンゴはもっと出来てもおかしくなかった。その本試合の問題としては、両方とも絶対的な主人公タイプである事。こればかりは持って生まれたものなのでどうしようもない。
ウェインが一歩引いて、ヴィキンゴを立てていたけれども、一歩引くには輝きが強すぎる。共に輝くのは両者とも成長過程にある為難しかった。しかし、両者の華麗な動きは圧倒的であり、メガカードになる可能性は十分示す事が出来た。
中々良い試合。
評価:***1/2