世界のプロレス探検隊

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GCW Review 2021 "GCW vs ZONA23"ロス・マジソス対レイヴァー&ロイド/44 OH!対MDK軍

Zona 23 Vs. GCW 8. Aniversario Deshuesadero 7/18/2021(放送は7/30)

 

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GCW世界タッグ王座戦
ロス・マジソス(c)(シクロペ&ミエド・エクストレモ)対G-レイヴァー&ジミー・ロイド
 遂に絶対王者マジソス破れる。とはいえアメリカに中々行けてなかったのも要因ではあるが、フリーダムズからGCW。GCWからAAAまで上り詰めたのだから文句のつけようがない活躍。

 この試合に関しては、レイヴァー&ロイドも微妙な関係性は見せるけれども、基本的にはストーリーは置いておいて、協力戦線を敷く。連携も決まっていて、この2人が揃えば、マジソスのスピード&ヴァイオレンスというべき、デスマッチ界トップの連携力に対抗出来る。個々の実力も優れている上に蛍光灯などの補佐もありと、物凄く過激度は高くないけれども、スピードに乗った攻撃の打ち合いは見応え十分。

 マジソスは日本とアメリカとメキシコを股にかけて、世界のトップに立つべき存在なので、またベルトを取り返しに来てほしい所。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

GCW Off The Rails 8/20/2021

 

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GCW世界王座戦
マット・カルドナ(c)対サム・スタックハウス
 GCW世界新王者カルドナが、WWECW王者時代のビンスマクマホンのパロディ衣装で登場。プロモの上手さはやはり長年WWEに活躍しただけあるが、ヒールがここまで板に付いているのば想定外。試合自体は、レスラーだがスタッフをしている巨漢のサムとプロモ試合だが、こういう演出も難なく成立させるのは心強い。演出を命じなくても勝手に昇華させてくれるのは、裏方としては有難い。インディなら尚更。
評価:**3/4

 

44 OH!(リッキー・シェイン・ペイジ、エリック・ライアン&アティカス・クーガー)対MDK GANG(ニック・ゲイジ、マンス・ワーナー&マシュー・ジャスティス)
 ウォーゲームスを控える両軍が最強メンバーで挑む一戦。とはいえ前哨戦なので、乱戦の雰囲気だけ出しながら、前半は通常のタッグマッチ。肩透かしを喰らうものの、通常形式もハードコアも出来るメンバーが揃っているので、そつなしこなして、後半はハードコア要素を入れながら仕上げに。椅子やドア、蛍光灯束は出てくるものの軽め。

 しかし、タッグワークは無駄なく行っているので、体裁は取れている。強面揃いのMDK軍に対し、RSPのカリスマヒール感がすっかりなくなっていて、アティカスやライアンと同列に近づいているのは不安要素だが、前哨戦としては、負荷をかけ過ぎずに乱戦でまとめるミッションをクリアした試合。勝ち負けは関係なく、試合後に制裁を加えるシーンで調整。小大会のメインらしい内容でした。平均的良試合。
評価:***1/4