世界のプロレス探検隊

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House of Glory Review アメージング・レッド対レイ・ミステリオJr. ~2001年に観たかった...~

House of Glory At Last 8/21/2015

アメージング・レッド対レイ・ミステリオJr.
 大会名は「At Last」直訳すると遂に。
 本来なら2001年、アフターWCWECWの時点でやっておくべきだった。ただ、レッドがブレイクした時には、既にミステリオは大スター。体格もスタイルも似ている選手同士では中々組まさないので、仕方はない。ラテン系アメリカ人選手皆の共通項であるエディ・ゲレロを思わせ、ミラームーブに掟破りの攻防を入れながら、丁寧に丁寧に攻防を紡いでいく所は、両者ベテランになったこの時だからこそ出来る技。曲芸はなくてもノスタルジックにさせて、試合を作り上げる。前半は満足出来るものだったけれども、後半はゲストマッチらしい簡素な内容。

 レッドの支配は可もなく不可もないが、試合を膨らませるものではなく、ミステリオのリアクションも特になし。終盤もまるでTVマッチかの様な軽さ。フロッグ・スプラッシュを巡る攻防で沸かせたものの、これをやれば満足するでしょ?という冷めた考えが見えてしまうのは悲しかった。悪い試合ではないものの、組まれた事に意義がある試合という枠から抜け出せず。やはり旬の選手対決は、旬の時にやるのが鉄則。

平均的良試合。

評価:***1/4

 

House of Glory Beware The Fury 2/3/2018
HOGヘビー級王座戦
アメージング・レッド(c)対ロウ・キー

 最後の激突と銘打たれたこの対決。衰えたとはいえ、このカードなら嫌でも期待したくなるけれども、その淡い期待はあっさり打ち砕かれる。試合早々、キーがレフェリーをKO。しかも約20分レフェリーが最後まで失神し続けるという謎展開。そこから場外戦に発展し、ステージでの攻防となるが、このカードの看板である踏み付け避け合いの攻防も早々に使い切り、凶器を使った緩い攻防、リングに戻れば得意技の攻防に移るものの、レフェリーがずっと倒れているので興醒め。キレで誤魔化せるわけではないのも要因。夢は夢のまま醒めなくても良いなと思う決着戦でした。
評価:**1/4