House of Glory Revelations 12/17/2022
HOG女子王座戦
ウルトラ・ヴァイオレット(c)対マーシャ・スラモヴィッチ
長与千種の前は、名伯楽ジョニー・ロッズとアメージング・レッドの元でトレーニングを積んでいたマーシャ。レッド門下生のヴァイオレットとはある意味同門対決。その巡り合わせがあったからなのか、非常にアグレッシブな試合内容となる。
マーシャが試合をリードし、ヴァイオレットの激しい攻撃を引き出していた印象。HOGお得意のチープフィニッシュもなく、シンプルに内容の濃さで勝負した熱戦。ヴァイオレットに箔を付けつつ、自身の評価もキープ。見事なNYC凱旋でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
KENTA対ロウ・キー
「ROH Final Battle 2005」以来の遭遇となる両雄。ROHでは年間最高試合とも称される程の歴史に残る試合を演じたが、17年の月日が経過。
KENTAは先日のマイク・ベイリー戦でまだ実力が錆びていない事を証明したが、ロウ・キーはコンディションの低下が顕著。動けてはいるものの、かつての鬼気迫る鋭さは当然ながらない状態。ノスタルジーに浸れる攻防を用意しつつ、ロングマッチに設定し、何とかかさ増しをして体裁を整えるのみ。
もっと酷い試合になる事を想像していたが、土台作りも堅実に行い、攻防も的確に積み重ねてはいるので、思ったよりかは悪くない評価にはなるが、フィニッシュも不透明決着、それに至るまでも激しい攻防は鳴りを潜めていた。実現した事を感謝すべきカードという感想に収まってしまった形。
平均的良試合。
評価:***1/4
House of Glory Genesis 9/24/2022
HOGタッグ王座戦
ブリスコ・ブラザーズ(c)(ジェイ&マーク・ブリスコ)対ダーク・オーダー(イービル・ウノ&ステュ・グレイソン)
AEWを離脱したステュと、残留は決めたもののレスラーとしてはDark要員。ゲーム事業担当として何とか生き残ったウノ。AEWでは最後まで見る事が出来なかった旧SSBの実力を、同じくROHではFTR相手に素晴らしい活躍を見せるが、過去の問題発言により永久にAEWに出れなさそうなブリスコズ相手に発揮する事が出来た一戦。
無駄がなく、メリハリの効いた激しい攻防の応酬は、PWGでの試合の様。場外戦も場外バリケードへの攻撃もフルパワーで放ち、ヒール寄りのブリスコズのラフ攻撃に対し、真っ向から受けて立つウノ&ステュ。両タッグとも出し惜しみなしの激闘。
AEWでとは贅沢は言わないので、せめてROHでやってくれたら、ファンを納得させるハイレベルな内容を見せてくれるはず。再戦希望。名タッグ同士の完成度の高い一戦です。
好勝負。
評価:****