世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

West Coast Pro Home Of The Killers Review マーシャ・スラモヴィッチ対山下実優/アジャコング対バートビクセン他

West Coast Pro Wrestling Home Of The Killers 4/7/2023

 

iwtv.live


アジャコング対バートビクセン
 今週末来日を果たしたビクセンのチャレンジマッチ。存在だけで場を支配するアジャととにかく動いてナンボというビクセンとあり、ミスマッチな印象は受ける。ビクセンの潜在能力を表すことには成功しているが、アピールマッチとまではいかないレベル。同世代や近い世代の選手と戦って真価を発揮出来るか否か。
評価:**3/4

 

ブライアン・キース対ジョーダン・オリヴァー
 短時間ながら疾走感躍動感重厚感の三拍子揃っていて、見応え十分な好調同士の激突でした。平均より上。
評価:***

 

“スピードボール”マイク・ベイリー対マイケル・オク
 タジリオマージュのコスチュームに技セットと、ベイリーに変化が感じられた。上のステージを目指す為の試運転なのか、単なる遊び心を表現したのかは不明だが、こういう事もするのだと認識付けるのは面白い試み。

 対するオクは、得意のハーフボストンと高い身体能力を活用した攻撃で見せ場は作るものの、認知度は絶対的な支持を受けるUKほどはない為、UKではこれが好勝負レベルにまで到達していたとしても、USでは同じ様にはならない。黒人レスラーの層も厚いUSでは、今のままでは埋もれてしまうだろう。

 このカードもUKで行えば軽く好勝負を作り出せる確率は高いが、場所が変われば内容も変わる。プロレスの難しさを感じる試合でもありました。
 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

West Coast Pro Wrestling女子王座戦
マーシャ・スラモヴィッチ(c)対山下実優
 シュートスタイルを得意とする両者だが、インパクト、AEW/ROHとTVプロレスの経験も増やしており、どちらかというとTVプロレスの様な基本技を重ねていく展開。

 要素として打撃やグラウンドは多分に含んでいるものの、激しさという部分では抑えられており、その分見やすさを感じる事は出来る。スタイル的にも共通項はあり、互いに対する理解度もありと数え歌の様なカードに変貌する可能性は含んでいた。

 高いレベルの良試合に変わりはないが、今回は様子見といった内容。
 中々良い試合。
評価:***1/2