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GCW Homecoming 2022 Part 1 Review ~GCWウルトラヴァイオレント王座戦! アレックス・コロン対山下りな~

GCW Homecoming 2022 Part 1 8/13/2022

 

www.fite.tv

 

ニンジャ・マック対ジョーダン・オリヴァー
 ノア参戦を経てレスリング技術が向上し、スポットフェスターの枠を抜けそうになりつつあるマック。だが以前の破天荒なスタイルとの折り合いは付けなければいけないので、そのミックスをどうするかが今後の鍵。

 対するオリヴァーも成長著しい選手。安定した小気味良い攻防でまとめ上げた。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

GCWエクストリーム王座戦-デスマッチ
コール・ラドリック(c)対チャーリー・エヴァンス

 序盤はフェイス対決ならではの緩さが感じられたが、画鋲バットや椅子攻撃で何とか繋ぎ、ドアへのエアレイドクラッシュを皮切りに立てた椅子や蛍光灯攻撃連発で盛り上げた。後にデスマッチが複数控えている事は影響したかもしれないが、勢いに乗るラドリックと実力者チャーリーならばもっと上を目指せただろう。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

デスマッチ
ジョン・ウェイン・マードック対マット・トレモント
 コロンと和解しフェイスターンしたものの、トレモントの地元開催とあって、少しヒール要素を打ち出したマードックの調節力が光る。蛍光灯とガラスボードを使わないわけではないが、ナイフやフォークでも試合を作る事が出来る達人2人。

 意図的に差別化を図って、刃物系のシーンを入れてアクセントを付ける。ストーリーがないとはいえ、デスマッチ界のトップオブトップの2人が織り成す力の籠った熱闘であれば、特別な仕掛けがなくとも熱量と質は勝手に付いてくる。

 確実にメインクラスのカードをこの位置で使える贅沢さは、大会に厚みを与えてくれる。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

GCWウルトラヴァイオレント王座戦-デスマッチ
アレックス・コロン(c)対山下りな


 ロングマッチを見越したスローな立ち上がり。それぞれ蛍光灯やガラスボードを被弾していくが、次第にコロンペースとなり、山下を蹂躙していく流れに。受け手としても表現力豊かな山下なので、コロンも比較的楽に構築出来ている。

 GCWでの実績はコロンの方が上だが、体格差や実力差があるわけではないので、一進一退の攻防がメインとなる。山下はパワフル、コロンはエグさを打ち出していきセットアップ完了。

 終盤からクライマックスにかけては怒涛のラッシュ。大流血状態で大量の蛍光灯とガラスボードを打ち合う展開。シンプルではあるが、これまでのセットアップが効いている為、ボルテージは最高潮。雪崩式の高さを使った攻撃も効果的。コロンの猛攻を耐え切った山下が、それ以上の猛攻を見せ、歓喜の王座奪取劇。文句の付けようがない大激戦。天井知らずの山下りなのポテンシャルは、GCWをも制圧する。

 文句無しに好勝負。
評価:****1/4

 

 

 

全体評価:8.5+