世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Review 2022 ブライアン・ダニエルソン対リー・モリアーティ/ジェイ・ホワイト対トレント・バレッタ他

AEW Rampage #25 1/21/2022
AEW TBS王座戦
ジェイド・カーギル(c)(w/マーク・スターリング)対アナ・ジェイ(w/ジョン・シルバー)

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 生え抜き対決。カーギルのキャラクターは元々立っていて、そこに2人のアクション面でのアグレッシブさが光り、予想を遥かに超える注目すべき一戦に変化していく。まだ粗削りではあるものの、成長過程は十分見る事が出来る。

 裏方陣はどこまで思っているかは不明だが、この2人が将来PPVでメインを張れる様になれば、特にジェイド・カーギルはWWEへ対抗する為の特別な存在なので、このまま育って欲しい所。シルバーとスターリングの介入というサポートはあったにせよ、技量を超える熱量がこの試合では実感する事が出来た。平均的良試合。
評価:***1/4

 

AEW Rampage #28 2/11/2022
ヤング・バックス(マット&ニック・ジャクソン)(w/ブランドン・カトラー)対ロッポンギ・ヴァイス(トレント・バレッタ&ロッキー・ロメロ)
 新日本のジュニアタッグ戦線で凌ぎを削っていた両チームがその時の試合内容を意図的に再現する内容。バックスのウザヒール感が抑えられ、連携技が重視されるテイストとなっていた。突き抜けた内容ではないものの、当時のファンには嬉しい内容にはなっている。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AEW世界タッグ王座戦
ジュラシック・エクスプレス(c)(ジャングル・ボーイ&ルチャサウルス)(w/クリスチャン・ケイジ)対ガン・クラブ(オースチン&コルテン・ガン)(w/ビリー・ガン)

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 典型的なフェイスヒールのタッグ戦。ガンクラブも成長過程にあるとは言え、活きの良さは十分伝わる戦いぶり。動きも連携もキャラクターもそれなりに整っていて、将来有望。JEのフォローやクリスチャンとビリーという豪華脇役陣も控えておりと満足度は高い試合でした。平均的良試合。
評価:***1/4

 

AEW Dynamite #124 2/16/2022
ブライアン・ダニエルソン対リー・モリアーティ

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 新旧テクニシャン対決。両者共にこの対決を熱望していたに違いないカード。モリアーティの技術を示す一方で、荒々しく狡猾に攻めるブライアンの圧倒的な存在感がモリアーティの才能を凌駕する試合展開。打撃の威力と共に格差を明確に描くことでエンタメ性を付加。

 アレックス・シェリーを彷彿とさせるボーダー・シティ・ストレッチで粘るモリアーティを、完膚無きまでに叩き潰し、己の強さを誇示するブライアン。様々なベクトルで想像を超えてくるのもブライアン・ダニエルソンの恐ろしさである。

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 涼しい顔で凶悪な戦いをした後に、モクスリーとのプロモも簡単に極上の品質で作り上げてしまうのも圧巻。プロレスリングとスポーツ・エンターテイメントを実力で極めた人間の凄さを再確認。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

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AEW TNT王座戦
サミー・ゲバラ(c)対ダービー・アリン(w/スティング)
 コーディが離脱を発表した直後のDynamite。コーディとTNT王座を争った若手4 Pillersの2人が激突。とはいえコーディ要素はクロスローズ未遂と四の字固め位で、フェイス対決らしくニュートラルな立ち位置の一進一退の攻防がメイン。

 大技や自殺ムーブ、軽快な攻防と持ち味を発揮したものの、関係なくMOTYを目指すという試合ではなく、アンドラーデを絡めたストーリーの一環で収めた形。

 中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7+

 

AEW Rampage #29 - Slam Dunk 2/18/2022
ジェイ・ホワイト対トレント・バレッタ(w/オレンジ・キャシディ)

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 IWGP US王座戦線かのようなマッチメイク。ジェイのスター性はAEWでも如何なく発揮。彼のスター性はTVプロレスでより輝く。カメラへの意識も対応しており、後は後押しする様なストーリーがあれば、AEWでもすぐスターとなるでしょう。

 新日本スタイルの一進一退。ジェイのショーケースとしては申し分なし。ジェイの為の試合だが、バレッタも実力を示した。中々良い試合。
評価:***1/2