AEW Dynamite #134 4/27/2022
オーエン・ハート・ファウンデーション男子トーナメント予選
ダックス・ハーウッド対キャッシュ・ウィーラー
ブレット・ハートオマージュコスチュームに、試合もブレット対オーエン、ブレット対レイザー・ラモン、ブレット対クリス・ベノワ等ブレットの名場面と好敵手との対決総集編の様な内容に仕上がっているが、それはある程度そうしていくだろうと予想出来た。上手く嵌ったのはピナクル崩壊からブリスコズ戦、バックス戦を経てスーパーベビーフェイスとなったタイミングでこの試合を実現する事が出来た事。FTRの人気がまた上がり出した今だからこそこの歓声や反応。
そしてオマージュやトリビュートだけではなく、合間の攻防もハイレベルである事。只オマージュシーンを繋いだだけでは自己満足にしかならないが、自己満足したい所とそうではない所の最低限のバランスが整っていたからこそ好勝負となった。
WWEとマーチャンダイス契約を結びAEWでは登場はしづらくなったブレットに対しても、その想いは確実に伝わるだろう。世界最高の技術を誇るプロレスオタク達による伝説のブレット・ハートに対するラブレターでした。好勝負。
評価:****
FTR x Bret Hart x Owen Hart x Scott Hall x Mr Perfect #AEWDynamite https://t.co/nH3xbiPpBj pic.twitter.com/Wd5TlFPF1p
— Promo Joe (@PromoJoeYT) 2022年4月28日
フィリー・ストリート・ファイト
セリーナ・ディーブ対志田光
ロサの次なる挑戦者と目されるセリーナをプッシュするストーリーと試合ではあるものの、そこで存在感を示し続け、コスチュームやルックスの細かな変化も行い続け、観客からも支持を得る志田光が何故Dynamiteに出続けられるかを表している試合でもある。巨大団体、大量のロスターを抱え、男子とも限られた枠を競わないといけない中でも、ストーリーを組んで貰えるだけの価値を示す。試合に負けたとしても勝負には勝っている。
セリーナがテクニシャンを強調するキャラクターとなっているので、ストレートなタフマッチとはならないものの、そのキャラクターを活かした試合展開に切り替えており、セリーナの上手さ、志田の華やかで直線的な熱さという両者の持ち味は存分に表れていた試合。試合そのものの試合は、平均的良試合とはいえ、観る価値は必ずある試合です。平均的良試合。
評価:***1/4
全体評価:7+
AEW Rampage #39 4/29/2022
オーエン・ハート・ファウンデーション男子トーナメント予選
スワーブ・ストリックランド対ダービー・アリン(w/スティング)
インディ時代からの好敵手対決。フィニッシュこそストリックランドが敵対するスタークス絡みだったが、そんな事は些細なことで、最初から最後まで両者の魅力が詰まった心地良い時間が流れ続ける試合。
ストリックランドが、空間支配力の高さを如何なく発揮しており、アリンと実にスイングした攻防を展開。場外の使い方も実に上手く、ボルテージの高め方も実に巧み。
アリンと同等それ以上の歓声も貰っており、AEWでも問題なくスターになれそうだと確信が持てる内容でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
The Baddies(ジェイド・カーギル、レッド・ベルベット&キエラ・ホーガン)(w/マーク・スターリング)対ウィロー・ナイチンゲール、トリッシュ・アドラ&スカイ・ブルー
ジェイド・カーギルがリーダーの新ユニットバディーズが遂に始動。殆どスカッシュだったが、キマった入場から最後まで最高にクール。カーギルのデビュー戦の相手だったベルベットがヒールターンして活き活きしているのも印象的。瞬く間に業界最注目ユニットとなりました。スカッシュでも良いので、プロモだけじゃなくて毎週試合させるべき。
評価:**3/4
全体評価:7
AEW Rampage #38 4/22/2022
AEW TBS王座戦
ジェイド・カーギル(c)(w/マーク・スターリング)対マリーナ・シャフィール
スタイルクラッシュという言葉を良いことに、噛み合わない2人を戦わせる形となったこの一戦。カーギルの相手が次第にいなくなってきている事が伺えるけども、マリーナもカーギルをカバー出来る程のレベルではなく、むしろ素材型。
素材型同士らしい開けてびっくりという感じはあり、2人の身体能力とキャラクターで形にはしているが、あくまでも点。カーギルに対して、人気と実力の折り合いをどの様に付けていくか、難しい舵取りを迫られている。
評価:**3/4