世界のプロレス探検隊

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AEW Revolution 2021 Review Part1 伊藤麻希&クリスチャン・ケイジ登場!!

AEW Revolution 2021 - The Buy In 3/7/2021

里歩&サンダー・ロサ対Dr.ブリット・ベイカーD.M.D&伊藤麻希(w/レベル)
 レベルが「怪我」をしたとの事で、急遽ピンチヒッターに選ばれたのは、伊藤麻希!
Motherfxxker!が今世界一映える女性。男性は言うまでもなくダニー・デマントですね。
 現在日本で活躍する女子選手で、各女子プロレス団体よりもレスラーよりも高いフォロワー数を誇り、圧倒的なカルト人気を持つ伊藤に目を付けるのは自然な流れ。

 この試合は、その伊藤の為の試合で、流石にロサ対ベイカーは中心に据えられていたが、基本的には皆が脇役になり、伊藤を引き立てる内容。その伊藤も動きのミスもなく、一応ヒールの立ち位置もそつなくこなし、そして得意の攻撃では、圧倒的な存在感を示していた。強いとか弱いとか上手いとかを無効化し、自分のフィールドに変えてしまう空間支配力は他を寄せ付けない。それはAEWでもそう出来る事が判明しただけでも、連れてきた意味がある。実力者を脇役に据えさせても、誰にも文句を言わせない伊藤麻希という存在の説得力が光った一戦。これは正真正銘のカリスマである。 

 プロレス業界はおろか、BABYMETALを倒して、BTSやBLACKPINKを倒して全米で知らない人はいない存在になる日本人アイドルは、伊藤麻希かもしれない。平均的良試合。
評価:***1/4

 

AEW Revolution 2021 3/7/2021

 

▷ AEW: Revolution 2021 - Official PPV Replay - FITE

 

AEW世界タッグ王座戦
ヤング・バックス(c)(マット&ニック・ジャクソン)対ジ・インナー・サークル(クリス・ジェリコ&マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン)(w/ウォードロウ) 

バックスの寸分の狂いもない極上のタッグワーク、美しい動きに対し、要所ではインパクトの高い攻撃を返しつつも、変に付き合わず、伊藤麻希ばりに中指を立てるなど、持ち味のヒールワークとセコンドのウォードロウを活用したインナーサークルも良さを発揮していた。

 ジェリコも動きは鈍いけれども、張り合いに行かず、動けるMJFに任せながら、サポート役に徹していて、MJFの価値を落とさない為に、やられ役まで担当する献身性は、ああこれぞジェリコだなと思わせてくれる。

 終盤のニアフォール合戦や必殺技連発も、オープニングだからある程度盛り上げ重視でも問題ない所を生かしており、スローペースでも確実に魅せられるバックスの地力の高さが光っていた。ジャクソン兄弟の父親が襲撃された、その因縁もある事を忘れずに試合に反映させ、タッグの美しさと共存させていたのも隙がない。好勝負。
評価:****

 

#1コンテンダーズ-カジノ・タッグ・チーム・バトルロイヤル
技打ちと脱落シーンをテンポ良く進めていて、最後人気者揃い踏みから、フェニックスの大爆発に繋げた堅実な構築。停滞感がなく、単なる寄せ集めマッチにさせなかったのは好感が持てる。平均的良試合。
評価:***1/4

 

AEW女子世界王座戦
志田光(c)対水波綾
 『Full Gear 2019』での里歩対さくらえみと同様に、アメリカのPPVで日本の女子プロレスを見せようというのが、コンセプト。水波の突貫ファイトをとにかく活かすハードなファイトが中心で、得意技必殺技連発のニアフォール合戦で、日本の女子だからこそ出来る試合をやり続けた形。

 水波の良さは出ていたが、大会場だとスケール感には欠ける部分やアメリカンプロレスのテンポに合わない部分は、志田が微調整を加えて対応。志田が引き上げて、軌道に乗せようという意図は凄く感じる事が出来た。女子プロらしい激しさを打ち出した消耗戦。

 只、日本のプロレスファンならば、正直良く観れるレベルの良い試合であり、このカードに特別性もないので、評価は低めにされる一方で、アメリカで日本の女子プロレスを殆ど見ていない人、もしくは全女で止まっている人は、WWEにもAEWにもなかった日本の女子選手同士の削り合いなので、新鮮に映り、評価も上がる傾向にあるだろう。 

 特にこの試合の為の仕掛けがある訳ではなく、アップデートされた内容ではなかったが、死闘感を強く打ち出した、そのコンセプトに基づいた狙い通りの内容にはなっていたので、この評価となる。中々良い試合。
評価:***1/2

 

フェイス・オブ・ザ・レボリューション・ラダーマッチ(#1コンテンダー/TNT王座)
コーディ・ローズ(w/アーン・アンダーソン)対マックス・キャスター対スコーピオ・スカイ対ペンタ・エル・セロ・ミエド対ランス・アーチャー(w/ジェイク・ロバーツ)対イーサン・ペイジ
 ペンタのラダーへのカナディアン・デストロイヤーやアーチャー無双と単発のスポットは悪くないが、サプライズ参戦のイーサン・ペイジを含め、皆まとまった完成度の高い選手ばかりで、一芸に秀でた選手が不足していた為、スポットの破壊力を生み出せない。後ろ2つに配慮してテーブル系を出せなかったのも、インパクト不足の要因。

 スポットフェストにしかなり得ない環境ではあるが、思いの外試合時間が長くなってしまい、ダレも感じてしまった。クオリティ確保要員になり得るカードだったものの、期待外れとなった。平均より上。
評価:***

 

“ビッグ・ショー”ことポール・ワイトが予告していたサプライズ契約選手は、クリスチャン..いや元NWA世界ヘビー級王者「Instant Classic」クリスチャン・ケイジ!
TNA時代のテーマ曲、Evanescence『My Last Breath』のインストバージョンで登場したというサプライズも感涙の一言。この為にインパクトレスリングと提携したといっても良い超絶サプライズでした。Royal Rumble 2021に登場したばかりのクリスチャンがここに現れ、AEWとフルタイムのレスラーとして契約したという光景を見れただけでこの大会が素晴らしいものになったと言えるだろう。