West Coast Pro Wrestling For The Coast 5/18/2024
丸藤正道対タイタス・アレクサンダー
ノアに定期参戦しているタイタスが、ノアのアイコンであり副社長丸藤を迎え撃ったゲストマッチ。わかりやすくチャレンジマッチ要素が強く、タイタスはヒールプレイを封印し、一若手として動く。
ただ期待の若手という役割は与えられており、丸藤を追い込むシーンも多数用意されている。それだけでもタイタスは価値を示す事に成功。丸藤の横綱相撲が全開だったことには違いないが、タイタスの躍動を示すという狙いに関しては、十分狙い通りの内容となっている。
中々良い試合。
評価:***1/2
West Coast Pro Wrestling MONSTER 12/3/2023
クリス・ヒーロー&KENTA対ケビン・ブラックウッド&タイタス・アレクサンダー
丸藤×タイタスの様に力の差格差を示し、ヒーロー&KENTAがドミネイトし続けた冒頭10分。インサイドワークを駆使し、タイタス&ブラックウッドが逆に支配した中盤。そしてハードヒッティングを軸にした終盤という三部構成。
中盤までがかなりまったりしていたので、正直退屈なところもあったが、タイタス&ブラックウッドの経験値上げのためであるので、やむなし。
終盤は誤爆きっかけにヒーローとKENTAが打撃を撃ち合うシーンもあったが、すぐに仲直り。ヒーロー&KENTAの打撃の数々が火を吹いた形で、タイタスとブラックウッドの持ち味が発揮された試合ではないものの、そつやくヒールとしての役割を全うしていた。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2
West Coast Pro Wrestling 5 10/14/2023
West Coast Proヘビー級王座戦
タイタス・アレクサンダー(c)対スターボーイ・チャーリー
西海岸インディ頂上決戦ともいうべき一戦。
遺恨というよりもバチバチなライバル関係が前面に出ており、非常にスイングしている攻防の中にも熱を実感する事が出来る。溢れ出す身体能力の高さに緩急と挑発を織り交ぜたハイレベルなタイタスの試合構築は思わず拍手したくなるもの。
動いてこそという選手から動かなくても試合を作れて、動けばかなりの加点を生み出せるそんな選手に成長。タイタスが圧倒すればするほど、アンダードッグとなったチャーリーの反撃の力を増幅させることが出来る。
成長を続けており、北米インディの中でもトップの実力を持つ2人。攻防もハードかつスピーディーそしてハイレベル。そこにストーリーテリングの力を加えることで、ワンランク上の試合内容に昇華出来ている。コンパクトに出来る部分はまだあるものの、ボリュームで圧倒するのみではなく、洗練されたところも見せているのもポイント。
タイタスの父親が介入するなど、この日ならではの特別な仕掛けもあり、とにかくこの試合を特別な試合にしようという意気込みが、演者2人にも乗り移り、見応え満点の死闘を生み出すことに成功。
好勝負。
評価:****