世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

DPW Limit Break Review "七色の腰折り"対バチバチ" ロデリック・ストロング対阿部史典/MCMG対MxM

DPW Limit Break 5/19/2024
モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)対MxM(マンスール&メイソン・マッデン)

 


 タッグ界の大御所にWWEからのリリース後見違える程の躍進を続けるMxMが挑む構図。メイソンの巨体とマンスールの軽快さとバランサー具合で立ち向かうも、全て受け止めた上で跳ね返すMCMGという高い壁。

 本当ならメイソンがビッグマンとしてMCMGを蹂躙する展開が多い方がボリュームは上がるものの、MCMGの強さを表現するためには、メイソンにもある程度倒れて貰わないといけないのが難しい。

 MCMGが価値を安売りしないのは良いことだが、予想よりもチャレンジマッチ度合いが強く、独創的な連携を多数用意していたMxMを要所で締めるMCMGの横綱相撲が際立った一戦でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ロデリック・ストロング対阿部史典

 

 


 まだAEWインターナショナル王者だった頃のロデリックが、日本インディー界屈指の売れっ子、バチバチ選手阿部を相手にハードヒッティングマッチを志願。

 阿部のスタイルは確立されており、後は相手が真っ向から挑むか否かによって変化するだけだが、AEWスターなのにも関わらず真っ向から鋭い打撃を受け、逆にハードな逆水平も打ち込む展開。

 AEWでもROH送りになっているわけでもインディ送りになっている訳でもなく、メインロスターなのにも関わらず、阿部と真っ向から対峙し、阿部の持ち味も受け止めたハードワーク。阿部はアンダードッグ性も持っているので、格上のロデリックに挑んでいく構図はうってつけ。

 シック・キックで吹っ飛ばされた阿部が、アイルビーバックで戻ってきて伊良部パンチを打ち込むシーンはこの試合のハイライト。阿部の熱さ激しさが、ROH、PWG、EVOLVE辺りのロデリックを呼び起こすことに成功。

 鋭いバチバチスタイル×七色のバックブリーカーの相乗効果。ブッカーも思わずガッツポーズしたくなるほどの非常に噛み合った好勝負でした。
評価:****

全体評価:7.5+