DPW(DEADLOCK Pro-Wrestling) Showdown In The Carolinas 7/10/2022
ハードコア・マッチ
コルビー・コリーノ対クルール
DPWでの一戦だが、NWA対MLWであり、H2Oヘビー級王者対ICWNHBのトップスターの一戦。ハードコアとデスマッチの本場で戦っている両者だけあり、ハードコアの取り組み方が違う。凶器の使い方はスムーズで、身体の張り方も躊躇なし。
クルールの怪物感を最大活かし、上手くハードコアに落とし込む仕掛けが見事。デスマッチではないハードコアならではのテンポ感を大切にしているのも見事。彼らが今年インディシーンで大ブレイクを果たしているのも頷けるスペクタクル度の高い熱戦。空き缶ボードに画鋲まで飛び出す大乱戦。
元々好カードには違いなかったが、期待を遥かに超える好勝負です。
評価:＊＊＊＊
DPW(DEADLOCK Pro-Wrestling) No Pressure 6/5/2022
ゴールデン・オポチュニティマッチ(勝者は将来の女子王座挑戦権を得る)
山下実優対高瀬みゆき
東京女子のエースと元アクトレスのエースにして業界屈指の売れっ子高瀬による突貫情熱ハードヒットバトル。山下の蹴りを高瀬が受けまくり、それ以上のチョップをお返しする事で空気は最高潮。元々日本の女子プロレスも良く見ている客層であるとはいえ、高瀬が煽りに煽る事で熱狂の渦を巻き起こしていた。石井智宏のハードヒットと絶妙なダメージ表現に日本人離れしたアピール力の高さ。山下の鋭さを引き立てつつも、自己アピールとしては完全勝利していた。序盤の掴みは抜群。
その後もペースもクオリティも落とさずに、熱戦模様を展開。打撃が巻き起こした勢いは終始衰えず、最後までギア最高潮で走りきった試合。年齢非公開とはいえ、恐らく年齢だけで相方の梅咲遥のみ出している日本女子最大手の団体が設立するIWGP女子王座。その中で、ストロングスタイルのベルトに相応しい存在なのは高瀬みゆきである事を証明した一戦。
WAVEのレジーナを志田光が持っているので、高瀬が取りに行く流れでAEWに出る事もあり得るでしょう。高瀬が支配し切った試合でした。
文句無しに好勝負。
評価:＊＊＊＊1/4
DPW Fire #4 2022/1/6
DPW世界王座エリミネーター・トーナメント準決勝
カルヴィン・タンクマン対アンドリュー・エヴァレット
巨漢タンクマンがハイフライヤーエヴァレットを吹っ飛ばしまくるコンセプトマッチ。エヴァレットのクレイジーバンプがこれでもかと炸裂。飛び掛かるエヴァレットをバックエルボーで迎撃するといったアイデアは絶妙。それだけに収まらず、エヴァレットの反撃シーンでも見せ場を作っており、スポットだけではない試合となったのは今のDPWの充実度を物語っている。
好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
