世界のプロレス探検隊

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DPW Victory Lap Review ジャングル叫女対雪妃真矢/ヴァイオレンス・イズ・フォーエヴァー対ワークホースメン

DPW(DEADLOCK Pro-Wrestling) Victory Lap 9/17/2022

www.dpwondemand.com

 

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ヴァイオレンス・イズ・フォーエヴァー(ケビン・クー&ドミニク・ギャリーニ)対ワークホースメン(JDドレイク&アンソニー・ヘンリー)

 大歓声におどけて応えるコミカルな演出で入ったものの、あっという間に猛烈な打撃戦に変身。クーとヘンリーのキレ味鋭い動き、ギャリーニとJDのハードなチョップで一気に空気を変える。かつてBLPなどでライバル関係だった両チーム。共にキャリアを積み上げ、売れっ子同士となった中での再戦。

 個々としてもタッグとしても攻防の質・両共に最高品質。激しい打撃の打ち合いと華麗な連携を完璧に両立。荒々しくも丁寧に積み上げた20分。米インディ・タッグ界のトップランナー2チームによる大熱戦。勢いが一切落ちなかったのが素晴らしい。それでいてまだ伸びしろがあるのも憎い。当然今大会のMOTN。好勝負。
評価:****

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ジャングル叫女対雪妃真矢

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 慣れないリング、慣れない団体、慣れない相手。日本人対決とはいえ、全く異なる道を歩んできた両者だけあり、手探りで試合を進めていく。細かなミスもあり、リズムを掴むのに悪戦苦闘していたが、雪妃が若干ヒール調で試合をリードしてからは、両者の良い動きが続き、試合が活性化。

 ナチュラルボーンでベビーフェイススタイルの叫女なので、日本人対決に関わらずヒールが出来る選手が対角線にいる方が今は良い内容となるでしょう。雪妃はこれ位で収まる様な選手ではないので、出来るだけ続けて呼んで欲しいところ。ただ正直前のVIF対ワークホースメンの割を食いまくっていた。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

DPW世界王座戦
ボージャック(c)対ジェイ・マラカイ

 


 動ける巨漢のボージャックと出たてのARフォックスの様な跳躍力を持つ全身バネのマラカイ。粗さは多いものの、体格とは裏腹に、ドミネイトばかりではないコントロールで試合を作るボージャックと、とにかく派手で目を引くマラカイの動きで魅了。

 マラカイの場外ダイブの飛距離や大技を喰らう時の受けとダイヤの原石である事は証明している。もっとドミネイトしても問題ないレベルであるボージャックの大人な試合運びと、マラカイの身体能力で粗さをマイルドにする事に成功。メインらしい見せ場は作っていた。
 中々良い試合。
評価:***1/2

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全体評価:7.5+