世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

WWE Backlash 2025 Review ジョン・シナ対ランディ・オートン/ジェフ・コブ登場!

WWE Backlash 2025 5/10/2025

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WWE US王座戦-フェイタル・4ウェイマッチ
ジェイコブ・ファトゥ(c)対ドリュー・マッキンタイア対ダミアン・プリースト対LAナイト

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 中盤までは技の打ち合いが中心でよくあるWWE式4ウェイだったが、それだけで金を稼げるジェイコブの圧巻のクリーンハウスから、プリースト×マッキン、ジェイコブ×ナイトに移る2段構成。ハードコア要素も適度に交えながら、トップティアのスター揃いだけあり、スターパワーとヘビー級の迫力で魅せることも出来る。そして最後は新日本を離脱したジェフ・コブが登場するサプライズで幕。

 ジェイコブが魅力的過ぎて人気もうなぎ上り、フェイスターンに向けた動きの一環として、新たなバウンサーであるコブが登場したということでしょう。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

WWE IC王座戦
ライラ・ヴァルキリア(c)対ベッキー・リンチ

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 因縁の師弟対決。ライラが堂々とした立ち振る舞いで試合を進めると、ベッキーはのらりくらりと受けながら、支配ターンではラフとヒールプレイを交えたヒールらしい試合運びで応戦。ベッキーの再出発のための試合ではあるものの、ライラの奮闘もあり、上手く形になっている。

 トップギアになりそうなところを、フェイスヒール要素、ベッキーのヒールアピールを優先するがあまり、フロー感を抑えつけてしまっていて、好勝負レベルには到達しなかったものの、ライラのフィアンセであるNOAHやOTTでお馴染みLJクリアリーも登場するサプライズもあり、この抗争とベッキーのヒールターン初戦としては非常に意味のある試合。

 ベッキーが悪いだけで終わることはなく、ライラの強さが際立っていたのも良い点でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

WWE IC王座戦
ドミニク・ミステリオ(c)対ペンタ
 アメリカンプロレスにルチャのテイストを混ぜていくWWEルチャとしては理想な形。レイというよりシコシスの様な迫力のある攻撃を繰り出すドミニク。トペからのトルネードDDTや日本で映画撮影中のリヴ・モーガンの必殺技オブリビオンを決めるなど順調にフェイスターンからのシングルプッシュの準備が出来ている。

 人気、実力を併せ持つペンタの力もあるとはいえ、ICレベルならば十分1人でもやれるでしょう。ペンタ、ドミニクのショーケースとペンタ×アメリカーノの抗争を煽る試合、今後のプロモーションとしては優秀な内容です。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

アンディスピューティドWWE王座戦
ジョン・シナ(c)対ランディ・オートン

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 WWEが誇る00〜10年代を支えた2大スター対決再び。オートンの地元であるミズーリ州セントルイスでの激突とあり、オートンに絶対的な支持が降り注ぐ。

 試合は、全盛期はとっくに過ぎている両者が、何とかPLEのメインイベントを成立すべく今のコンディションで出来ることを忠実に遂行。オートン十八番の実況席へのスラムですら受けられないレベルのコンディションであるシナということもあり、ベーシックなレスリングを中心にクラシカルな攻防がメイン。表情作りの上手さとシナがヒールを行うという新鮮さで乗り切っている形。

 その後は、得意技必殺技炸裂からのニアフォールの応酬にレフェリー連続失神に元レスラーのニック・オールディスSD・GMやエージェント勢、Rトゥルースまで巻き込んだRKO祭りで何とか体裁を整え完走。

 シナ×オートンというカードの歴史と思い出から来るノスタルジーがなければかなり厳しい内容だが、シナの引退は勿論、オートンの引退であっても避けては通れないWWEのレガシーそのものなので、どれだけ悪い内容になろうともこの試合がもう一度見られたことには感謝すべきでしょう。コンディションを補佐全開でカバーして乗り切れるWWEの底力も光りました。

 平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7