WWE Money In The Bank 2024 7/6/2024
メンズ・マネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチ
ジェイ・ウーソ対LAナイト対チャド・ゲイブル対アンドラーデ対カーメロ・ヘイズ対ドリュー・マッキンタイア
カーメロとアンドラーデがラダーへのリバース・スパニッシュフライなどインパクト満点のスポットを連発し、着火すると、ジェイのYeet!やナイトのYeah!で火力を増幅させる理想的な序盤。
固有チャントを持つ人気者を揃え、マッキンとゲイブルという確固たるヒールのスターがヒール要素をもたらし、カーメロ、アンドラーデ中心にビッグスポットでラダー戦の激しさ華やかさを追加。ブリーフケースを取るシーンも全てスリリングで、各選手の演技力の高さを物語る。
管理プロレスの賜物ではあるが、動きも素晴らしく、キャラクターが立っているメンバーばかりなのと、管理プロレス感を薄める独創的なラダー使用も多く備えており、嫌な感じはない。
ここ数年のストーリー&キャラクターメイキングの成功とレスラー各々の実力が合わさった好勝負でした。この後の放送に興味を持たせる工夫も的確です。
評価:****
WWE IC王座戦
サミ・ゼイン(c)対ブロン・ブレイカー
猛威を振るうブロンの超絶パワーを真っ向に受けながらも、絶対王者グンターを倒したサミはもはやアンダードッグではないことを印象づける展開。ブロンのドミネイトはありながらも、サミの攻撃パートもしっかりありとバランスの良い一進一退の攻防に仕上がっている。
正直誰もがここまでのプッシュを見ていれば、ブロン王座戴冠だろうと思うところを絶妙に裏切っていく形。過度な無敵キャラを設定するのではなく、まだまだ焦る必要はないとばかりに、最強戦士、スター候補でありながら、沢山受ける、適度に負ける、フェイスもヒールも対応可能と対応力を付けさせる余裕を感じさせる。
当然ブロンの高い能力、優れたセンスがあるからこそ飛び級でスター候補に躍り出ているのもあり、業界屈指の名勝負メーカーサミと共に、躍動感溢れる素晴らしい内容の王座戦を生み出しました。これでPLEしか見ないライト層にもプロンの価値が疑いようのないものだと示すことが出来ました。
好勝負。
評価:****
ジョン・シナが登場し、来年2025年での引退を発表。
WWE世界ヘビー級王座戦
ダミアン・プリースト(c)対セス・”フリーキン”・ローリンズ
(※プリーストが敗れるとジャッジメント・デイ脱退、セスが敗れるとプリーストが王者の間は同王座に挑戦出来ない。)
先程MITBの権利を獲得したマッキンは、ブリーフケースを獲得するとその日に権利を行使するとかねてから宣言しており、そのマッキンを気にしながら短期決戦を狙う両者というあえてMITB権利行使を意識させ続ける試合構築。
そのため、ファストペースの一進一退で大技も続々飛び出すが、スローペースでレスリングするよりもこの2人のマッチメイクならば映える攻撃を多数持っている両者にフィットしている。セスが怪我明けで試運転だったことも大きい。ロングマッチで負荷は与えられない。
一番肝心な所でのニアフォールのミスはWWEらしからぬもので惜しかったが、待ってましたのマッキン、パンクの登場で、パンク×マッキンだけでなく、パンク×セス、更にはジャッジメント・デイの崩壊ストーリーも加速とミッドカードだからこそのストーリーに振った形だが、決してそれまでの試合内容も悪くなく、セスとプリーストの意地を感じました。
中々良い試合、
評価:***1/2
OH NO!@DMcIntyreWWE just LOST IT and decked #WWERaw General Manager @ScrapDaddyAP! pic.twitter.com/J4ytKyOzvv
— WWE (@WWE) 2024年7月7日
ウィメンズ・マネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチ
イヨ・スカイ対ライラ・ヴァルキリア対ゾーイ・スターク対ナオミ対ティファニー・ストラットン対チェルシー・グリーン
It's COMPLETE CHAOS!!!#MITB pic.twitter.com/4HayTgVCSZ
— WWE (@WWE) 2024年7月7日
Chelsea Green table bumps are on another level pic.twitter.com/Zl1bRimr8W
— Fightful Wrestling (@Fightful) 2024年7月7日
ライラやゾーイの危なかっしいムーブにヒヤヒヤとするも、地元カナダで支持を受けるマット・カルドナ夫人チェルシーのヘタレキャラクター、圧倒的な実力で試合をコントロールし、ビッグスポットも的確に遂行出来るイヨがこの試合のMVP。
その他ティファニーは、持ち前の身体能力の高さを発揮するも、ヘタレにはしたくないので、チェルシーと被らない様に少し控えめな活躍。ナオミも得意の開脚ムーブなどベテランらしく堅実な活躍。ライラとゾーイは身体能力の高さは示すものの、上述の危険なシーンもあったが、それは今後に向けた経験。
素早いスポット回しとラダーを徹底的に使ったムーブの連続でインパクトを生み出し、要所でチェルシーのコミカルさがアクセントとなる。そして男子顔負けのメガスポットで締め括る。ミスは目立つけれども、全体的に見れば十分高いレベルのラダー戦。最後のラダーからのドライバーとテーブル破壊はHoly Shit!級。
チェルシーのシーンは、2年前のインパクトでのQOTM戦の再現なので、TNA/インパクトファンには嬉しいシーンでした。場数は裏切らないことが良くわかる。
中々良い試合。
評価:***1/2
コーディ・ローズ、ランディ・オートン&ケビン・オーウェンス対ザ・ブラッドライン(ソロ・シコア、ジェイコブ・ファトゥ&タマ・トンガ)(w/トンガ・ロア)
この試合の大きな目的は、コーディ×ソロのサマースラムの前振りとジェイコブ・ファトゥのお披露目。早速オートンのハングマンDDTをノーセルで流すという驚きを与え、まだ殿に据えるには物足りないソロをサポートする役目、パワフルに場の空気を一変させるゲームチェンジャーでありドミネイター、ラフにハイフライングも駆使し、何でも出来る対応力も兼ね揃えと、1発で新生ブラッドラインの要となる。
ソロもタマも大舞台に立つには、まだまだこれからの中、大舞台にはまだ慣れていないとはいえ、伊達に様々な米インディを回り続け、MLWで絶対王者に君臨した実績は本物。それでもジェイコブの才能からすればまだ伸び代十分である。
全編通して今回は、ベテランスター揃いのフェイス組が、新生ブラッドラインを立てに立てていた試合。肝心なところで何故かローブローをミスする様な人もいたが、それだけ大舞台に緊張していたということでしょう。ただそれでは、来るウォーゲームスに出せないので、しっかりしてもらわないと困るのだが。
Bro how tf do you botch hitting a mf in the nuts LMAOOOOOOO 😭😭#MITB pic.twitter.com/tacJl9pjU3
— Public Enemies Podcast (@TheEnemiesPE3) 2024年7月7日
フェイス組のスターパワーとフルサポートにより、形にはなったメインイベント。どこまで新生ブラッドラインが今後仕上げられるかによって、レインズ他オリジナル・ブラッドラインとの抗争への期待値が変わってくるので、重責には違いない。その中で、ジェイコブ・ファトゥの素晴らしさをアピール出来ただけでも御の字である。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2
全体評価:9