世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

GCW Josh Barnett's Bloodsport XII Review マット・マコウスキ対ダビド・モズマナシュヴィリ/マーシャ・スラモヴィッチ対レイ・イン・リー他

GCW Josh Barnett's Bloodsport XII 11/24/2024

 

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マット・マコウスキ対ダビド・モズマナシュヴィリ

 今大会最大のサプライズ。アマチュアレスリング、2011年の世界選手権120kg級で銅メダルにも輝いた「本物」モズマナシュヴィリが襲来。元Bellatorマコウスキ相手に体格差を活かした攻撃、高速タックルからのテイクダウンで圧倒。

 プロレス的な巧さはマコウスキが作り出しているとはいえ、モズマナシュヴィリの強さはやはりプロレスラーには中々出せないレベル。ボルチン・オレッグと絡ませたくなる存在です。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

カーメン・ペトロヴィッチ対スミ・サカイ

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 NXTより参戦したペトロヴィッチ。空手黒帯らしい鋭い蹴りで魅了するものの、試合全体をコントロールしたのが、渡米した日本人プロレスラーの母である大ベテランサカイ。

 MMA的テクニックを散りばめながら、NXTレスラーであるペトロヴィッチを立て、そして難しいシュートスタイルの試合を完結させていく。何よりもサカイの試合運びがペトロヴィッチの一番の教科書となったでしょう。サカイの巧さが全開の内容でした。
 平均より上。
評価:***

 

チャーリー・デンプシー対トレイシー・ウィリアムス
 トレイシーの先輩格ドリュー・グラックの元ステーブルメイトであり、ストーリー的にはグラックを「葬った」存在であるデンプシー。

 ノー・クォーター・キャッチ・クルー対キャッチポイントの激突は、Bloodsportだからと何かを変えるわけではなく、普段通りに自分たちのスタイル、テクニックを発揮することで自然と造られるハイレベルなキャッチレスリング。AKIRA負傷欠場の代役となったトレイシーだが、デンプシー相手に過小評価されているその高い実力を発揮した良試合でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

マリーナ・シャフィール(w/ジョン・モクスリー)対ジョディ・スレット
 前日にオレンジ・キャシディを相手にAEW世界王座を防衛したジョン・モクスリーが、マリーナのセコンドに現れた試合。モクスリーは一切介入せず、セコンド業を全う。

 試合は、圧倒的な強さを誇るマリーナに対し、ジョディがフィジカルの強さ、対応力の高さを発揮したことで、非常にスリリングな内容となりました。AEWでもこういう試合が出来ればマリーナはすぐトップを張れるけれども、相手がいないのが悔やまれる。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

TNAノックアウツ世界王座戦
マーシャ・スラモヴィッチ(c)対レイ・イン・リー
 TNA対決となり、マーシャもノックアウツ王座を賭けた一戦。リーの蹴り技に対応しつつ、Bloodsportルールを活かした熱戦を作り上げるマーシャ。リーの奮闘以上にマーシャとの実力差が浮き彫りとなった。

 技術はあっても、実際にそのルールで試合をするのは非常に難しく、更にそこからクオリティの高いものを生み出すのは更に難しい。それを最も容易くやってのけるマーシャの恐ろしさを感じる内容です。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

全体評価:7.5