世界のプロレス探検隊

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新日本プロレス DESTRUCTION in RYOGOKU Review "インパクト軍来襲!" オカダ組対MCMG組他

新日本プロレス(NJPW) DESTRUCTION in RYOGOKU 10/9/2023

 

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NEVER無差別級6人タッグ選手権試合
CHAOS(オカダ・カズチカ&石井智宏)&棚橋弘至(c)対モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)&ジョシュ・アレキサンダー

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 この試合における新日本の意図は、久しぶりの来日となるMCMGの連携力と石井とタメを張れるハードヒッタージョシュのお披露目。それはその通り遂行しながらも、特にオカダがMCMGの2人に対して、丁寧な対応をして、シングルレスラーとしてもタッグとしても超一流である事を示す助太刀をしていたのが印象的。

 コンディションが普段よりは仕上がっていない棚橋はやむを得ないところはあったが、海外も多く行っていて、理解があるオカダと石井が率先してインパクト勢と化学反応を起こすべく取り組み、それにインパクト勢が本来持っている実力を発揮した形。

 惜しいのは日本デビューとなるジョシュが軽く扱われていたところ。対石井で見せ場を作ったが、本来ならストレートでIWGPに挑戦しても全く問題ない存在。カート・アングルとクリス・ベノワのハイブリッドがジョシュ。石井は既にインパクトでも内容を残しているので、ここは対オカダをじっくり見たかった。これは次回があることを期待したい。
 現在のインパクト最強トリオと新日本最強トリオの大激突。スターパワーの高さも相まって、他との違いを誇示した試合内容。どの組み合わせでもタッグとしてもトリオスとしても素晴らしい攻防の連続。この試合を観ることが出来ただけでもこの大会は大成功。今大会は、この試合が正真正銘のメインイベントです。
 好勝負。
評価:****

 

 

NEVER無差別級選手権試合
デヴィッド・フィンレー(c)対タマ・トンガ
 新日本式ハードコア。要所で凶器を織り交ぜながら最終的には一進一退へ。STRONGでやればより上級な試合にはなったとは思うが、日本で出来ることはやり尽くした形。 

 タマのダウン表現も非常にリアリティがあり、上手く引き込んでいた。そこからのガンスタンを軸にした反撃も見事。過去の対戦やストーリーを織り込みながら、単に一進一退の攻防でハードにするところから一歩上の視点を持って取り組んでいたのが好感。 

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

IWGP ジュニアヘビー級選手権試合3WAYマッチ
高橋ヒロム(c)対”スピードボール”マイク・ベイリー対YOH
 リオ・ラッシュ欠場で代打はリオのパートナーYOH。
 ヒロム×ベイリー、リオ×ヒロム、リオ×ベイリーと全ての組み合わせで好勝負以上を残している関係性。かなりクリエイティブな内容を想定していたが、プランはリセットに。YOHも十分素晴らしい選手だが3ウェイとなると、流石に複数人数戦を日常的に戦っている海外の選手に一日の長がある。

 その為、ヒロムが軸となり、ベイリー、YOHそれぞれとじっくりとしたマッチアップを披露。1対1の割合を増やし、ボリュームとクオリティを確保。軽量級のスピーディーな攻防も披露しているが、ジュニアヘビーのヘビーの部分も多く見られており、より重厚感が際立つ内容となっている。ベイリーとYOHのマッチアップも良いものではあったが、リオ×ベイリーと比較すると流石に酷ではある。

 是非リオを入れ直してリベンジを。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4