世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

Prestige Wrestling Vendetta Review MAO対ケビン・ブラックウッド/勝俣瞬馬対ソニコ

Prestige Wrestling Vendetta 1/21/2023

iwtv.live


エニシング・ゴーズマッチ
勝俣瞬馬対ソニコ
 レゴをリングにばら撒き、ガセットプレート攻撃もありとハードコアマッチの中にデスマッチ要素も入れたハチャメチャな展開。ハードコア系のレスラーとしては通常形式でも難なく闘うスペックを持つ勝俣はオーバースペック。加えてソニコが接待モードにありつつありと、勝俣がやりたい様にやる試合内容。

 ソニコはフィニッシュの様に、もう少しヒール要素を出す事が出来れば変わったが、ジャパニーズスタイルに適応出来る選手としての役割は果たした。楽しくも激しいハードコア戦でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

MAO対ケビン・ブラックウッド

 現在の日本マット界屈指のハイフライヤーであるMAOのトリッキーなスタイル、そして類稀なる身体能力が発揮されたショーケースマッチ。一度ギアを入れた時の動きは他を寄せ付けないレベル。

 ムーブの質は、オスプレイ、リコシェ、フェニックス辺りにも匹敵するものを持っており、すぐに米マットでも売れっ子となるでしょう。対するブラックウッドは、ストライカースタイルを見せながら、MAOを立てることに徹する。

 ブラックウッドの腕を持ってすれば、もう少しバチバチしても問題なく仕上がったはず。手を重ねると更に素晴らしくなる可能性は秘めている組み合わせ。
 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ROH女子世界王座戦
アティーナ(c)対山下実優

 アティーナはAEWでのヒールスタイル、山下を脚攻めで封殺しにかかる。対する山下は1発大技狙いと典型的なアメリカンプロレス。アティーナのヒールとしての場数を踏むのと、山下へのアメリカンプロレス教室を兼ねた試合展開。

 AEWでのポジションやキャラクターに配慮した内容とあって、完全に持ち味を発揮する様な試合にはならず。幻の王座交代も取ってつけた感があり、最後までハネなかったのは悔やまれる。
 平均より上。
評価:***

全体評価:7