世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

WWE Money In The Bank 2022 Review ウーソズ対ストリート・プロフィッツ他 ~結果EVOLVE様様~

WWE Money In The Bank 2022 7/2/2022

 

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ウィメンズ・マネー・イン・ザ・バンクマッチ
アスカ対ベッキー・リンチ対ショッツィ対リヴ・モーガン対ラクエル・ロドリゲス対レイシー・エヴァンス

 

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 キャリアが若い選手も多い中で、素早くスポットを繋いで行き、要所はベッキーがサポートする流れ。アスカはスタイル的にラダーマッチ向きではないので、サポートし切れない部分はある。各々与えられたスポットを確実に全う。ラダー受けや高所受けも出来るだけ行っていく選手の気概は感じる試合。

 ベッキーの他には、ハードな事も得意なモーガン、ハードコア経験も多いショッツィとパワーハウスのラクエルが健闘していた印象。コンパクトで見やすい上にハードさも備わっている。1番勝って欲しい人気者が勝ったのも大きなポイント。大会の勢いを付けるには十分な試合でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

統一WWEタッグ王座戦
ウーソズ(c)(ジェイ&ジミー・ウーソ)対ストリート・プロフィッツ(アンジェロ・ドーキンス&モンテズ・フォード)

 

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 狡猾なウーソズと躍動感溢れるSPの激戦。地球上にAEWが存在しなければ、ヤング・バックスがいなければ、現世代のオリジナルとしてもっと崇められているであろうウーソズ。ライターなしにインディから何十年もこの試合でウーソズが行ってきた独創的な技、控えへの攻撃、支配時における個々の動きなどを毎回行っているのだから、ヤング・バックスの凄さを再認識してしまう。

 (WWEがタッグチームをクビにし、解散させ続けた結果とはいえ)ナンバー1タッグとなったウーソズが絶妙なコントロールを見せ、SPがEVOLVEとNXTで鍛え上げた多くの連携技、ドーキンスのパワフルな攻撃、フォードのハイフライングで大爆発。噛み合うライティングにしているとはいえ、それ以上に噛み合っていたのがこの試合。

 これでSPを解散にするのも、この抗争を終わりにするのも余りにも勿体ない熱戦でした。好勝負。
評価:****

 

WWE SmackDown女子王座戦
ロンダ・ラウジー(c)対ナタリア
WWE SmackDown女子王座戦
ロンダ・ラウジー(c)対リヴ・モーガン
 スーパーアスリートと大ベテランの一戦。技術は申し分ないけれども、ロンダの動きに何とかついて行くのがやっとというナタリアなので、ロンダのスケールを支えられない。全体的にナタリアがリードし、ロンダもそれを尊重した試合内容になっている。終盤の腕関節足関節対シャープ・シューターの攻防は面白かったが単発気味。

 後5年早く出会って欲しければという思いは捨てきれなかった。しかし、この後のモーガンの戴冠劇は感動的だったので満足は出来る。平均より上。
評価:***

 

メンズ・マネー・イン・ザ・バンクマッチ
ドリュー・マッキンタイア対シェイマス対オモス対セス・”フリーキン”・ローリンズ対リドル対サミ・ゼイン対マッドキャップ・モス対セオリー

 

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 近年は管理プロレスに対するネガティブなイメージの方が多いけれども、この様なスターかつバラエティに富んだメンバーを上手くまとめられるのは管理プロレスの強みである。

 徹底的に役割が決まっており、オモスがモンスター枠、マッキンタイアとシェイマスがライバルとして潰し合いながらベテランとして全体をコントロール。リドルは、やられる役回りも出来るジョーカー。セスは狡猾に勝ちを狙うヘタレヒール、サミとモスは、見せ場は少しあるものの、基本は便利枠。最後に追加されたセオリーは徹底的なやられ役。

 上手く役割を全うしながら、多人数が絡む攻防、オモスのクリーンハウスと逆にオモスを排除するターン。リドルの大技にラダー破壊とスポットの量質、個々の活躍具合など、全てにおいて本当に良く出来たWWE印のラダーマッチという好勝負でした。
評価:****

 

全体評価:9