Limitless Wrestling Euphoria 9/25/2021
MSP(エイデン・エッグロ&デンジャーキッド)対ワークホースメン(JDドレイク&アンソニー・ヘンリー)
復活したヘンリーと共に出陣のワークホースメンは、連携を確かめながら、貫禄のテクニックで場を支配。対するMSPもベテラン2人に臆する事なく、活きの良い戦いぶりを披露。かつてのSSBを彷彿とさせる様な爆発力は場の空気を持っていく。
連携技の応酬がハイレベルなのが見所ではあるが、それ以外にも打撃戦にも負けずにMSPが引き下がらなかったのが印象的。軽さが消えた要因でしょう。序盤に決めたMSPの連携が決着シーンにリンクしているのも細かいけれども良い。インディらしいフルスロットルな内容にもアクセントが効いていて、非常に楽しめる激闘でした。好勝負。
評価:＊＊＊＊
Limitless Wrestling世界王座戦
ダニエル・ガルシア(c)対アンソニー・グリーン
新旧王者対決。ヒール王者のガルシアに、元王者、かつてのエースであるグリーンが挑む形なのだが、ガルシアがAEWや他のインディで売れっ子になりすぎて、悪くしても支持を受けてしまうレベル。更に、対するグリーンのベビーフェイスは風貌と戦いぶり総合して弱いことも相まって、ガルシアが格の差を打ち出して支配するも、思いの外発展していかない。
その為、後半はシンプルな一進一退に切り替えて修正。得意技必殺技も大盤振る舞いで、上手くまとめにかかる。20分超えのロングマッチとしては一定のレベルにはあるものの、今のダニエル・ガルシアの試合にしては弱い。グリーンはヒールでないと器用貧乏さが目立ち、ポテンシャルを発揮出来ず。横にエイヴァ・エヴァレットが居て欲しいところ。中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
Limitless Wrestling Dancing On Thin Ice 10/15/2021
アレック・プライス対エディ・エドワーズ
若手が伸び伸びとした働きを出来る環境作りに定評があるエドワーズが、新鋭プライスの身体能力の高さが光る立体的な動きを活かし、小気味良い攻防を展開。エドワーズは完全に育成モード仕様だったが、ノアらしい技も多く飛び出し、その意味でも見応えがある試合に。
最近頭角を表してきたプライスもエキセントリックな表情にヒールもフェイスも出来る器用さ、そして線は細いが、独創性とタフさも兼ね揃えており、素材としては抜群。ネクストブレイク候補です。中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
Limitless Wrestling Fresh Blood 2021 10/23/2021
#1コンテンダー(Limitless Wrestling世界王座)
アレック・プライス対JTダン
youtu.be プライスが団体のトップになる為の試験的な意味合いの対決。ダンがクリス・ヒーローが宿るハードヒットとヒールワークで支配し、プライスが決死の思いで反撃する展開。ダンがベテランの技で試合構築を担当。プライスの身体能力の高さとエキセントリックな表情を引き出す形は残しながら、ダンが先輩ヒールとして甚振り続ける。
ダンがトップレスラーとしても業界のホープを押し上げる立場としても良い振る舞いを見せており、まだまだ腕は錆びていない。終盤になっても勢いは落ちず、ダンがなりふり構わないダーティな攻撃を見舞うも、プライスが跳ね返し勝利する勧善懲悪な展開もシンプルながら見事に嵌っていた。新鋭プライスのみならず、ダンの株も上げた一戦でした。好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
Limitless Wrestling Prized Possession 11/13/2021
Limitless Wrestling世界王座戦
アンソニー・グリーン(c)対アレック・プライス
youtu.be 王者グリーンが勢いに乗るプライスを迎え撃つ形。先輩としてリードしていく展開を作り出すものの、カウンターとなるプライスの攻撃が立体的でキレキレ。その勢いを何とか封じ込めにかかるものの、抑えきれず、逆にその流れに乗りながら試合を進める形に試合の中で転換していくのが面白く、プライスの勢いが凄まじい事を表している。
必殺技を含む一進一退の攻防がメインとなっていくが、最後までプライスの勢いがグリーンの経験を飲み込んだ試合となりました。鮮烈な王座交代劇といえるが、同時に必然的でもある。好勝負に届かない良試合。
評価:＊＊＊3/4
