Beyond Wrestling Americanrana 2022: Blackout 8/21/2022
マーシャ・スラモヴィッチ対ベッカ(w/アレック・プライス)
元恋人? のアレック・プライスを無理矢理従える横暴な女の子を演じるベッカ。
Beyond 1番の嫌われ者と化しているが、実力的には成長著しく、そのヒールキャラと高い身体能力を活かした攻撃でマーシャに食い下がる。対するマーシャはベッカを立てる様に一歩引いた立ち位置ながら、試合をリードしつつ安定した働きを披露。
尻上がりに良化していく試合内容。キレのある攻防を連続し、見せ場を作り続けていました。中々良い試合。
評価:***1/2
エディ・キングストン対スレイド
AEWのテーマではなく、DMX『Who We Be』の曲で登場したキングストン。不機嫌なのか神妙な顔つきで登場。対するインディ屈指の暴れん坊スレイドとスタートから打撃と投げ技合戦を展開。
明らかに巻きが入った展開で、結局3分以内で終了。脚を引きずっていてコンディションが悪かったのかは定かではないけども、期待していたカードだけに残念ではある。試合後はキングストンがマイクでインディ業界へのサポートを語っていました。
評価:**1/2
ウィーラー・ユータ対ティモシー・サッチャー
新旧ウィリアム・リーガル関係者対決は、こちらもBeyondらしい激しく厳しく渋い攻防の連続。腕を取る、技を極める際にも、抵抗するシーンを入れ、抵抗すれば物理的に抵抗をさせない様にして技を極めるという2人の持ち味が出た攻防が光る。
サッチャーの厳しい攻めは、WWE前の鋭さが戻りつつあり、更にWWEを経てカメラを見る細かさも見せており、サッチャーは次のステージへ向かっている印象を受けたが、次のステージに猛ダッシュしているのはユータ。
ブレイクした当初のヒールではなくフェイスで登場し、サッチャーの厳しい攻撃を熱量を落とさず受け切り、ヒールワークを使わなくとも緩急を使いながら勢いを増幅させていく。インディならば明らかに他とは格が違う輝きを放っていて、正真正銘のスターとなっていた。AEWでは戦う相手組む相手共に格上ばかりで気付きにくいが、一度インディに戻ればその存在感はかなり大きく見えた。
ユータの躍進にサッチャーも実力を存分に発揮。腕攻めに対するダメージ表現も的確で、サッチャーの世界観も全開。派手な攻防がある訳ではないが、己の技術と肉弾戦で削り取る様な死闘を演出。Beyond版WMに相応しい激戦となりました。
好勝負。
評価:****
全体評価:7+