世界のプロレス探検隊

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ICW No Holds Barred Volume 24 Review ジョン・ウェイン・マードック対アティカス・クーガー/ケイシー・カーク対ダニー・デマント他

ICW No Holds Barred Volume 24 4/1/2022

iwtv.live

 

トミー・ヴェンデッタ対アイゼイア・ブローナー

 デス・スレット・アーミーというユニットで共に活躍する両者の一戦は、2ヶ月前のヴェンデッタ対フッドフット戦を思わせる内容。ヴェンデッタが受けっぷりの良さとインサイドワークで試合を作り、ブローナーのフィジカルの強さを生かした攻撃で回収と狙い通りの一戦。

 終盤に飛び出たブローナーの蛍光灯ラリアットには思わず唸りました。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

ダニー・デマント対ケイシー・カーク

 今大会のMOTN。先月でマードックを破る快挙を果たしたケイシーが、夫のブランドン抜きでボス・デマントに挑む一戦は、ケイシーが大ベビーフェイスとして君臨。それに乗ったデマントはヒール風味で煽り、ケイシーを顔面真っ赤の流血姿に追いやる。その後もデマントのハードな投げ技を喰らい続け、蛍光灯の打ち合いにも挑みと、男子以上のタフさを示し続ける。

 ジョバー、やられ役、レジェンド接待要員等泥仕事を経て、頭角を表したカークスを上手く使い続けたデマントに応えるケイシーのシンデレラストーリー。団体トップの支持率は、この試合で明確となった。ケイシーを更にスターにさせる為の試合に、ケイシーもこれでもかと身体を張り、完全に応え切った激戦。

youtu.be

 試合後には、デマントを急襲したアズリエル(元々デマントと試合をする予定で、キャンセルになっていた)。そこに鳴り響くエンター・サンドマン。そうサンドマンがデマントを救出するサプライズもあり、思いの外綺麗なままだって元ECW&WCWのカモナ・ワナレイヤ登場と、シームレスでケイシーの大活躍からサンドマン登場まで描き切った最高のシーンの連続でした。今大会のハイライト。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

#1コンテンダー・マッチ
ジョン・ウェイン・マードック対アティカス・クーガー

 前日にGCWウルトラヴァイオレント王座を奪い取ったマードックがホームICWとIWTVに歓喜の凱旋。観客と一緒に、GCWとアレックス・コロンをなじり倒すプロモを見せると、奇襲をかけたアティカス(今年GCWを離脱)が、そのGCWウルトラヴァイオレント王座のベルトを踏み付ける暴挙に出たのが、正直この試合のハイライト。

 

 

 試合に入ってからも、蛍光灯、竹串にナイフと堅実に互いの得意な凶器で互いを血祭りに上げていくものの、抑えた内容には違いなく、ベバリーとライアンも介入したチープ・フィニッシュと見応えがある終盤までとは一転して、フィニッシュは消化不良。中々良い試合。
評価:***1/2

 

 

ICWアメリカン・デスマッチ王座戦
エリック・ライアン(c)対デイル・パトリックス
 実力者同士の堅実な一戦。仕掛けは早めに、大量の蛍光灯を使用し、メインらしい過激度は生み出した。ただ全体的に巻きが入っており、長い前半戦の煽りを喰らった印象。この2人ならばトンパチなこともじっくりとしたセットアップもお手の物だっただけにもう少し出来るはずと悔やまれる。平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:8+