WWE Bad Blood 2024 10/5/2024
ヘル・イン・ア・セルマッチ
CMパンク対ドリュー・マッキンタイア
GRAPHIC: CM Punk vs. Drew McIntyre – Hell in a Cell Match: Bad Blood 2024 highlights - YouTube
試合としては、オールドスクールなナックル攻撃、金網への投げ、場外戦、そして各種凶器攻撃とHIAC戦らしさを押さえながら、テーブルの脚やレンチ攻撃というハードコアを超える鋭角な凶器を使う事で苛烈さを演出。パンク、マッキンとも流血し、これまでのPGエラの終焉、新たな幕開けを感じさせる。
怪我が多いパンクがハードコアな攻防に耐えられるか、マッキンの強烈な攻撃に耐えられるかという点にヒヤヒヤしながら見ないといけない。実際マッキンの体躯は持て余し気味ではあるものの、パンクも大舞台に相応しくハードパンプを志願。マッキンもベテランの巧さを見せて試合を作っていく。
テーブル破壊に鉄階段攻撃、この試合のプロデューサーのアビス（ジョセフ・パーク）のフェイバリットウエポンである画鋲ではなかったものの、ストーリーの肝であったブレスレットを巡る攻防、更にはチェーンとハードさを演者のテクニックとストーリー性で補完することに成功。良い意味で非常に良く考え尽くされた熱戦でした。
好勝負。
評価:＊＊＊＊
WWE女子王座戦
ナイア・ジャックス(c)対ベイリー
HIAC戦の後という難しいシチュエーションながら、WWE女子部門の屋台骨ベイリーと成長を遂げたナイアのベテラン対決は、物ともしない。ナイアのドミネイトからスタートし、場外戦、バリケードや鉄階段も使いながら大技攻勢に掟破りの得意技を交えて展開。
ケインオマージュかというような真っ赤なコスチュームのナイアが攻守に渡り不足感を与えない。クライマックスは、恒例のMs.MITB ティファニーを交えたシーンを交えて混沌とした形でまとめていき、アンダーカードに求められる内容は上手く演出。ベテランの安定感が光る一戦でした。
平均的良試合。
評価:＊＊＊1/4
フィン・ベイラー対ダミアン・プリースト
荒々しい幕開けだが、すぐに落ち着いて一進一退の攻防。プリーストのドミネイターの魅力を打ち出す形。ベイラーはヘタレではないものの、守勢に回る事が多く、マクドナ&カリートの介入きっかけでやっと追い詰める事が出来ると余り強さは感じられないまま終了。RAWレベルの普通の試合でした。
平均レベル。
評価:＊＊＊
WWE女子世界王座戦
(※ドミニク・ミステリオはシャークケージに入れて吊り上げられる)
リヴ・モーガン(c)対リア・リプリー
ローライダーに乗っての登場をしたリヴ（AJリーオマージュコスチューム）&ドムと麗しい悪魔リア、入場とルックスでもう元は取れており、シャークケージが使われる時点でクリーンな決着にはならないと思っていたが、それは予想通り。
リヴとリアの攻防に関しては、リアのドミネイトが主だが、攻防単体としてはさすがの相性の良さを示し、ドミニクの演技、そしてリアによる制裁シーンもありと見せ場は作る。ラクエルの介入などフィニッシュを含め、全体として見ると雑さが残るものの、抗争継続、ウォーゲームスへという流れでしょう。
評価:＊＊3/4
コーディ・ローズ&ローマン・レインズ対ザ・ブラッドライン(ソロ・シコア&ジェイコブ・ファトゥ)
ローズ家のお膝元であるアトランタ開催&レインズの復帰戦とあり、2人とも特別仕様の入場。2人が並ぶとスターパワーが溢れ返っている。
冒頭からレインズが登場し、レインズがソロ&ジェイコブの猛攻を受けていく始まりから、レインズ反撃→コーディへのタッチ、もう一度支配ターンという2段階支配。ソロ&ジェイコブはコーディ&レインズを前にすると流石にまたまだ引き立て役に過ぎないので、中々存在感は示せない。
殆どのレスラーは難しい話なので、それは仕方ないが、正直なところ面白みは少ない。コーディの自己犠牲実況席破壊からタマ&ロアの介入、ジミーの復帰と想像の域を超えなかったが、WMに向けた第一歩に過ぎないので、それも仕方ない。
そして最後にロック登場で全てを持っていく。サモアン・ダイナスティよ永遠にというメインイベントでした。全てはWMに回収するための序章。
平均レベル。
評価:＊＊＊
KEVIN OWENS ATTACKED CODY RHODES AFTER BAD BLOOD #BadBlood #WWE #CodyRhodes #KevinOwens pic.twitter.com/hFQ9Txlf5F
— Basic As Wrestling (@BasicWrestling) 2024年10月6日
全体評価:7.5
