世界のプロレス探検隊

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アイスリボン 「アイスリボン1105 in 176BOX 豊中大会」 レビュー

 

 

アイスリボン 「アイスリボン1105 in 176BOX」3/20/2021

 

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世羅りさ、春輝つくし&星いぶき対Joint Army(松屋うの&本間多恵)&テクラ
 アイスアクトレスの昼夜大会通してのMatch of the dayはこの試合。まずジョイント・アーミー側は、個々としてもユニットとしても魅力に溢れている。試合運びやタッチワークは的確。アクトレスが誇るワークホース、本間は個人としては得意の関節技で見せ場を作り、控えになっても客席を盛り上げ、味方への的確な指示も行うなど、対戦相手が所属の実力者揃いではあっても、試合を回していたのは彼女でした。

 そして世羅との王座戦が組まれたテクラ。世羅とテクラの組み合わせは前哨戦レベルであったが、アピール力がやはり突出しており、試合時は勿論のこと、相手の入場時においても、シャッターチャンスになる様なアピールも見せていて、試合前後と試合中を切り離していないのが素晴らしい。ブッシュされるべくしてプッシュされている。
 試合は、世羅対テクラを中心に据えながら、スピーディーな攻防とニアフォールにカットプレーを畳み掛けて、単なるオープニング以上のものを作り出した。テーマが限りなくない寄せ集めカードでこれが出来るのは良い。ライブプロレスとしては最高の内容でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

松本浩代&柊くるみ対安納サオリ&鈴季すず

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 大きいは正義。このクラスなので流石に体格の活かし方は熟知しており、松本がくるみの側にいることで、コーチングにも期待出来る。怪物が更に手のつけられない所まで行くかもしれない。ナイラ・ローズに匹敵するパワフルさを持っているので、このタッグ結成は期待したい。

 対する安納鈴季の方は流石に攻められるシーンが続くも、鈴季の受けとダメージ表現のセンスは見事で、跳ねるような受けや余韻を残すダメージの残し方を見せており、このキャリアでこれが出来るセンスは見事。そこに安納の動きのしなやかさも加わり、ダブルのハイキック等要所の反撃もキレ味十分。タッグとしてのバランスも良い。松本くるみのショーケースマッチではあったが、双方の良さが垣間見えた一戦。平均的良試合。
評価:***1/4

 

藤本つかさ対青野未来

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 チャレンジマッチ。結果的には藤本の完勝なのだが、夜のアクトレスガールズの大会では見られなかった青野の荒々しさも垣間見る事が出来、本来の姿が藤本に引き出されていたので、試合としては狙い通り。

 世界中のプロレス界を見渡してもトップのルックスを持ち、蹴りが使えて、基本は出来ているので、業界通して重点的にブッシュして欲しい所。このご時世で言いにくい事ではあるが、否定しようが無い事実として、ルックスやサイズ、身体能力、カリスマ性は、天からのギフトである。ダークなコスチュームや試合スタイルを解禁しても面白いだろう。活かし方によっては、絶対にマネーメイカーになり得る存在。平均より上。
評価:***

 

インターナショナルリボンタッグ選手権試合
Rebel&Enemy(c)(雪妃真矢&尾﨑妹加)対トトロさつき&青木いつ希
 挑戦者の重戦車コンビの重爆攻撃に手を焼く王座組。あわやというシーンが複数回あるなど、猛攻を受け続けるものの、その猛攻を耐え切り、尾崎は持ち前の怪力で、雪妃は蹴りで反撃。尾崎の体格とパワームーブという持ち味が消えるカードなのは仕方ないが、挑戦者組を勢いに乗った攻撃に専念させる事で、王座戦に求められるラインを保っていた。

 その中でもトトロの巨体を何度も担ぎ上げていた尾崎は迫力満点であった。その尾崎をサポートして、何とかオーバーさせようとしていた雪妃も確実な働きであった。平均的良試合。
評価:***1/4

 

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全体評価:7