世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

CZW Night of Infamy 4 Review クアック対セイビン他

CZW Night of Infamy 4 11/12/2005

 

http://iwtv.live/promotion/Combat-Zone-Wrestling#BdxLBZwLNQ

 

#1コンテンダーズ・マッチ(アイアンマン王座)
マイク・クアッケンブッシュ対クリス・セイビン
ケビン・スティーンの持つアイアンマン王座への挑戦権を賭けた試合。
軽量級ムーブとクアックのグラウンドテクニック。ねちっこい試合が嫌いな当時のCZWファンが、痺れを切らすギリギリのラインでギアを上げる上手さを見せて、観客を手玉に取っていたのがこの試合の肝。セイビンがクアックのテクニックにしっかりと対応した上で、更に自分が出来る最高のアンサーを返していくのが素晴らしい。既にTNAでスターになっていて、なおかつゲスト参戦なのに、一切手を抜かずに、本隊TNA以上の仕事ぶりを発揮。クアックは当然素晴らしいものの、クリス・セイビンの高い技量を堪能出来る好勝負です。
評価:****

 

CZW世界ヘビー級王座戦
ラッカス(c)(w/ロビー・ミレーノ)対クラウディオ・カスタニョーリ
ハイフライヤー×クラウディオの安定感。それに異常なまでの盛り上がり。クラウディオがラッカスをいなしつつコントロールしていく形で、そこまで盛り上がる様な事はしていないのだが、当時のCZWアリーナの狂った熱はやはり他を寄せ付けない。クラウディオが支配し、ラッカスはピンポイントで反撃。クラウディオの上手さがとことん光る内容で、クラウディオの掌で踊っていたラッカスも踊るのは得意なので、反撃シーンでは的確な技を決めていた。スリリングな一進一退で熱量も落ちず、粗も出ずと理想的な内容となった。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

シャタード・ドリームマッチ
JCベイリー&ニック・ゲイジ(w/ドゥーイ・ドノヴァン)対タフ・クレイジー・バスターズ(ネクロ・ブッチャー&トビー・クライン)
当初はH8クラブ対TCBの一戦だったが、試合前に正義痛ことジャスティス・ペインが客を殴り排除されて、急遽JCベイリーが登場し、代打を務めるという流れ。結局ペインは試合後のプロモで何事もなかったかのように出てくるので、この当時現場で観ていたら荒れ狂いたくなるシナリオではあるが、代理がベイリーなのでまだ救われる。
試合形式はタイペイ・デスマッチ+ペインズ・オブ・ガラスデスマッチというガラスに特化したもの。それに厳しい椅子攻撃を追加する形。要はCODに向けた前哨戦ではあるものの、メンバーがメンバーなので、見応えはあり。場外で倒れているネクロの顔面にパイプ椅子をとことん叩きつけるのをさらっとする辺りやはりエグい。終盤はガラスボードへの投げを連発し、コンパクトに纏めて幕。メインが、試合後のザンディグ、ジョーカーの登場なので、軽めになるのは仕方ないが、軽めでも十分なレベルには纏められている。中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:8