STARDOM STARDOM NAGOYA GOLDEN FIGHT 2024 10/5/2024
スターライト・キッド対葉月
葉月が鬱期を乗り越えてかつての凶悪性を呼び起こし、対するキッドもヒールプレイではないものの、ラフにはラフで応戦。スピーディーで華やかな攻防に、荒々しさを前面に押し出した形。
両者ヒールを長くやっていただけに、ラフファイトはお手のもの。マスク裂きを解禁するといった一線を超えたものも。ただ、長期抗争になるわけではなかったため、攻防メインでもある。両者とももうヒールではないので、看板抗争になり得る激しさがあっても、その後が繋がりにくいのは惜しまれる。
女子プロレスらしい激しさ憎しみを的確に表現しつつ、要所は攻防で魅せる。ラフ要素が入る事で、他との差別化にもなる。試合巧者同士ならではの切り口が冴えたロングマッチでした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
IWGP女子選手権試合
岩谷麻優(c)対”タイムレス”トニー・ストーム
唯一無二のタイムレスワールドに飲み込まれない様に、よりソリッドに組み立てる岩谷。15分程度の試合時間でも実力を出し切れるからこそ国内外問わず顔役として任せられる所以。緩急を使いながら要所では無慈悲な首攻めで追い込んでいくパワフルなトニーらしさも健在。
対する岩谷は華麗な攻撃を中心に反撃。終盤は必要以上に大味になった感はあるものの、トニーのストームゼロ連発や岩谷の最終奥義解禁と特別性はキープ。日本でも空間を支配する魅力的なタイムレスのキャラクターにジャパニーズスタイルの激しさが融合した熱戦でした。やはりトニーのレスラーとしての真価は日本人と戦う時に表れる。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ワールド・オブ・スターダム選手権試合
中野たむ(c)対鈴季すず
受けて耐えて試合を作り大逆転を決めるこれぞヒロインというたむの試合構築の方法論に則り、今回はすずの長所であるラフファイト、場外戦とハードコア要素を比較的多めに配置。ハードコアゾーンを抜けても、スターダム印の凶器を使わないハードコア。
ハードヒッティングに限界突破の得意技必殺技の応酬。今回も攻のすずと守のたむという構図で入りながら、舞華ほどのドミネイターではないすず相手なので、たむも堅実な攻撃で支配し、最終的に攻対攻となっていく死闘。
すずのポテンシャルを堪能出来る内容ではありながら、結局それを飲み込んでしまうのが今の中野たむの恐ろしさ。最終的にはたむの横綱相撲に感じてしまう強さがある。
好勝負。
評価:****
全体評価:8.5+