Prestige Wrestling Roseland 2 2/20/2022
マラカイ・ブラック対デイビー・リチャーズ
打撃の応酬と脚攻めを軸とした関節技の極め合い。ベテランらしく無駄打ちをせず、関節技の利点を最大限活用し、強度を無意味に上げすぎず、要所でブースト出来る試合運びをしている。デイビーがビッグネーム相手ということで、攻守に渡りギアを1つ上げたかの様な鋭さを見せ、マラカイはキャラクターを守りながら、AEWでは見せにくいバチバチ感も披露。
尻上がりに互いの凄みが試合に反映され、整ったところで仕上げのブラック・マス一閃。期待以上の熱戦でした。好勝負。
評価:＊＊＊＊
Enjoy Wrestling: Striking Distance Season 4 Ep2 2/17/2022
ヴァイオレンス・イズ・フォーエヴァー(ケビン・クー&ドミニク・ギャリーニ)対YOKAI(Yoya&ジャナイ・カイ)
格闘スタイルがベースの両チーム。ヨーカイが相手で、しかもヨーカイが攻勢に出るシーンが多く、VIFの荒々しさは控えめではあったものの、スタイル的に親和性も高く、小気味良いアクションが続きました。平均的良試合。
評価:＊＊＊1/4
Pizza Party Wrestling Big Eyes, Bigger Dreams 12/30/2021
3本勝負-アウトフィルダーズが勝てばAVGPWが再びマスクを被り、AVGPWが勝てばブーマーがマスクを脱ぐ
AVery Good, Professional Wrestler&ダン・チャンピオン対アウトフィルダーズ(ブーマー・ハットフィールド&シェア・マッコイ)
かつてのCHIKARAヒット抗争がリバイバル。引退を示唆したAVGPWの残り少ないかもしれないプロレス人生をダッシャー・ハットフィールドとしてもう一回歩ませるべく、そのマスクを剥いだ息子であるブーマーが、そのマスクをかけて、AVGPWの妻マッコイと共に挑む戦い。
ダッシャーマッコイ夫妻がブーマーと不仲だったストーリーはCHIKARA崩壊後になかったことになっているものの、AVGPWの悪さ全開の試合運びにより、ブーマー組は劣勢が続く。大柄のダンの体格と唯一の女性マッコイの力と、キャラクター的には仮想の中を歩んでいるものの、力関係はリアルな要素も織り交ぜる興味深い構築。
タッチを防いでローンバトルのままマッコイを仕留めたり、ブーマーがダンを返り討ちにしたりと、ストーリーを発展させながら、ブーマー対AVGPWを温存して3本目に移る戦略が功を奏し、3本目はブーマーの爆発力と老獪に追い詰めていくAVGPW組の巧さが見事に反映されたスリリングな攻防が見所。
巧妙なストーリーテリングにより、実力環境以上の効果が現れた一戦。CHIKARA要素満点ながら、CHIKARAを離れたからこそ描けた試合である。好勝負。
評価:＊＊＊＊
TWE Night Before 8/5/2021
ダニエル・マカベ対ダミアン・タングラ
チェルシー対リヴァプール。チャンピオンズリーグ出場権を賭けた争いではなく、テネシー・TWEアリーナからどインディファン歓喜のレスリングマッチ。マカベ劇場ともいえるテクニカルなグラウンドに対しても、タングラはしっかり付いていき、それだけではなく体格を活かした攻撃で反撃も豪快に。
良くも悪くもマカベがコントロールする凄さを見せつける試合になりがちではあるが、タングラもそこに割って入り、実力を示したのは見事。タングラの名前を刻む試合となるでしょう。好勝負。
評価:＊＊＊＊
WAC(Without A Cause) #Verified Banger 12/19/2021
ダニエル・マカベ対カルロス・ロモ
マカベの掌の中でロモが踊らされる内容ではあるものの、マカベにない軽快さを世界観を邪魔しないレベルで打ち出しているので、アクセントにはなっている。マカベのレスリングクリニック的内容ではあるものの、スタイルクラッシュの楽しさは持ち合わせていて、マカベだけではなく、ロモの技術も感じる事が出来る。中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
