世界のプロレス探検隊

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東京女子プロレス(TJPW) STAND ALONE '26 レビュー 荒井優希対上福ゆき/MIRAI対風城ハル他

東京女子プロレス(TJPW) STAND ALONE '26 6/7/2026

 

MIRAI対風城ハル

 


 風城のクラシカルなスタイルに対して、受け止めて、広げていき、跳ね返す。MIRAIの懐の深さ、幅の広さが堪能出来る一戦。

 格上MIRAIに対して持てる全てを注ぎ込み、何度やられても喰らいついていく。腕殺し、丸め込みにフィッシャーマンSHと派手な技セットを持たない玄人好みなスタイルだが、突き詰めつつある者の強みを持っており、キレも華も持っている。

 この年齢、キャリアでこのスタイルを形にしてしまう恐ろしさ。どんな相手にも求められることを理解して実現してしまうクレバーさ。風城ハルの非凡さを物語る試合。

 ただ、それだけではトップを取れる訳ではない。技巧だけではどうにもならないこと、腕攻めだけでは壁にぶち当たることを、若くして様々なキャリアを積んできたMIRAIが身を持って伝えていくチャレンジマッチ。プロレスで会話をしている。

 考えや相手に対する思いが動きに乗り移っている。それを高い運動量で行うスプリントマッチでもある。両者の技量の高さ、才能の豊かさが存分に発揮された好勝負です。
評価:****


インターナショナル・プリンセス選手権試合
鈴芽(c)対桐生真弥

 

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 ブンデスリーガとプロレスを追い続ける筆者も歓喜したくなるプロレス界のルール/レヴィアダービーは、深い関係性だからこそ出来た熱戦。小さい鈴芽であれば桐生が体格で勝ることが出来、体格差で不器用さをカバーすることが出来る。

 桐生なりに得意技にプラスアルファを加え続け、背中や脚攻めからスパインバスターに繋いでいく理詰めの構築を見せると、王者鈴芽が桐生をフォローしながら要所を締めていく。

 場外での謝罪ニー、謝罪式監獄固めに迎撃式スパインバスターと印象に残るシーンも多く、長く団体で活躍してきたが、アイアンマン王座を除き、多くベルトに絡むようなタイプではなかった桐生が、遂に日の目を見た。その活躍を支え続けた鈴芽の献身性も光った良試合です。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

プリンセスタッグ選手権試合
白昼夢(c)(辰巳リカ&渡辺未詩)対瑞希&高見汐珠
 歴代プリプリ王者揃いの中、主役を担ったのは高見。期待の星高見が強者揃いの中どこまで出来るが争点となったこの試合。瑞希の確実なサポートの中大奮闘。

 軽快な身のこなしとキュートな見た目とは裏腹に意地でも食い下がるアンダードッグ性を持ち合わせる。正直白昼夢を脅かすシーンは、瑞希の渦飴炸裂くらいではあったが、フォローを受ければ、一発がないわけではないので、スリル感はキープ。

 東京女子のタッグらしい運動量の多さと目まぐるしさが印象的である気合いの籠った熱戦でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
荒井優希(c)対上福ゆき

 


 上福の新コスチュームで衝撃が走る中、互いの動きにも心にも赤井沙希が宿っていたビッグブーツによるどつき合いが印象的な本試合。ユーモアも織り交ぜながら言葉もファイトもツンデレ全開な上福と王者としてより一層逞しくなりつつある荒井。

 初挑戦と2度目の防衛の対戦とあり、先輩後輩はありつつも、互いに戦いながら共に大舞台を完遂するために攻防を築き上げていく。誰にでも置き換えられる試合内容ではなく、この2人だからを強く意識したオンリーワンでナンバーワンを目指したことが非常に伝わる一戦。

 華やかなルックスと相反する様な武骨な内容だが、それが良い。それでこそ違いが生まれ、記憶に残る。メインイベントに相応しい好勝負でした。
評価:****

 

 

全体評価:9+