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東京女子プロレス(TJPW) Summer Sun Princess '25 レビュー 享楽共鳴対白昼夢/瑞希対荒井優希他

東京女子プロレス(TJPW) Summer Sun Princess '25 7/21/2025

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3ウェイタッグマッチ
VENYU(上福ゆき&VENY)対愛野ユキ&風城ハル対遠藤有栖&ジェイダ・ストーン

 

 目まぐるしいスピーディーな攻防の中に、VENY対ジェイダ、VENY対風城というレアなマッチメイクでそれぞれ魅了するのも忘れない。VENYに向かって行き粉砕された風城。実力差体格差があろうとも、求められていることがわかっていて、それを実現出来る。プロレス頭の高さを改めて感じさせる。愛野との連携も上々で、正式にタッグとしてプッシュしたくなる。

 そして(正式な発表前だが)TNAと契約した21歳の新星ジェイダも大活躍。アンダーカードでも身体能力の高さを遺憾無く発揮。圧倒的強者であるVENYの凄さを1番引き出したのはこの試合ではジェイダでした。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

山下実優対ビリー・スタークス

 


 GCWよりもGCWなアメリカ直輸入マッチ。
 AEWやROHでは中々出せない本来のトンパチファイトを見せるビリーに対し、倍々返しで圧倒するまさに強さの権化というべき山下。エプロンの角に後頭部をぶつける荒技には、断崖式AAで反撃。

 こちらが心配になる程インパクト満点のスポットの連続となった日米の怪物同士による死闘は、アメリカでは見られない圧倒的な破壊力を示した山下が、破天荒過ぎる天才ビリーを凌駕した激闘。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

プリンセスタッグ選手権試合
享楽共鳴(c)(中島翔子&ハイパーミサヲ)対白昼夢(辰巳リカ&渡辺未詩)

 


 冒頭でさすまたにハイパミ号のコミカル要素を打ち出し、残り20分は完全シリアスモード。シングルレスラーとしても進化を続けている4人が全力で持てる全てを注ぎ込いたエピックマッチ。

 視覚的に印象に残ったのは、コミカル要素が強いハイパミが、よりフィジカルコンディションを仕上げてきて、一切コミカルに頼らなかったのがこの試合の重要性を物語っており、そのギャップは大きなアドバンテージとなる。

 そして過去の同カードと異なる点は、個々のレベルが格段に上がっている点。その効果で元々出来ていたことは、更に迫力が増し、出来ていなかったことも出来る様になっていた。独創的でスピーディーなだけではなく、パワフルさの向上が良い方向に作用していた。

 序盤のコミカルをどう取るかによって、評価の上下は生じるはずだが、それを抜いても今年トップのタッグマッチといっても良い驚愕の好内容。個人的な評価としては、直近のバックス対スワーブ&オスプレイよりも上。それだけの圧倒的な完成度の高さを誇っていた。MOTY級の名勝負です。

 文句無しに名勝負。
評価:****3/4

 

プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
瑞希(c)対荒井優希

 


 団体屈指のライジングスター、次期エース間違いなしの荒井に、ルックスからは想像出来ない現王者の強さと誇りを叩き込む瑞希の教育マッチ。

 得意のビッグブーツやシャープ・シューターを武器に幾度となく追い込む荒井だが、最後のラインは渡らせない。ビッグマッチのメイン初登場となる荒井に対し、貫禄の試合運びとテクニックで上回る瑞希。

 大枠の部分から細部まで瑞希がリードし、まだ越えなければいけない壁はあるとばかりに突き返す。基本的には良い試合を共に築き上げようというスタンスだが、ギリギリの所で瑞希らしい可憐な厳しさで壁を提示する。

 荒井の王座戴冠もあり得るシチュエーションの中でこの試合内容となったのは完全に予想外。単品では好勝負に届かない良試合レベルだが、将来荒井が真のエースに到達した時に初めて完成する内容でもある。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

全体評価:9