ACTION Wrestling DEAN~!!! 4/4/2024
アーレス対マット・マコウスキ
10分以下の短時間マッチながらルチャにも対応出来るシューターのマコウスキと、ルチャドールでありながら様々なスタイルに対応出来るアーレスの技術力を垣間見える試合でした。マコウスキの閃きが光る切り返しは必見。
平均レベル。
評価:***
スリムJ対アダム・プリースト
AEW/ROHをリリースされたばかりのスリムJとAEW/ROHには時折ジョバーとして参戦しているプリーストの一戦。プリーストがスリムJの隠れたテクニックを引き出し、スリムJが思ったよりも出来ることを証明。粗さもプリーストのおかげで非常にマイルドになり、かなり見やすくなっていました。
平均的良試合。
評価:***1/4
ウェイステッド・ユース(マーカス・マザーズ&オースチン・ルーク)対シナー&セイント(トラヴィス・ウィリアムス&ジューダス・イカルス)
米加の期待の若手タッグ対決は、とにかく動き回る展開。その中でも互いに連携力をアピールしていたが、アウェーであるSSの方が完成度は高かったのが印象的。特にイカルスの稲妻の様な鋭さは目を見張りました。活きの良さが光った一戦。
平均的良試合。
評価:***1/4
ドッグ・カラーマッチ
マッド・ドッグ・コネリー対デムース
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— MAD DOG CONNELLY (@mdcon420) 2024年4月11日
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— MAD DOG CONNELLY (@mdcon420) 2024年4月12日
Fuck it!@mdcon420
— Jocay🇪🇨 (@Jocay19) 2024年4月5日
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殴る、蹴る、噛み付く、暴れる、襲いかかる。野蛮で原始的な行為のオンパレードだが、本来あるべき原風景を思い起こさせる。
流血戦も大得意のベテランルチャドールのデムースとまさにマッドドッグと名乗るに相応しい不器用ながら力の限り暴れ回るコネリーが、会場中所狭しと練り歩き、流血ありチェーン攻撃ありと暴虐の限りを尽くす。冒頭の受け止めようとするデムースを強引に薙ぎ倒すラリアットからこれでもかとチェーンで殴り、締め倒すフィニッシュまで、ドッグカラー戦とはこうあるべきと言わんばかりの死闘。
2024年の裏WM一番のサプライズというべき熱戦でした。好勝負。
評価:****
ティモシー・サッチャー対ダニエル・マカベ
かつてのライバル対決が、マカベ引退の報を受けたことにより実現。高い技術力を競い合うグラウンドの攻防は変わらず魅力的。その華麗さに惚れ惚れしつつも、厳しい部分破壊の怖さも内包している。
ただ、この試合の肝は、同じように素晴らしいテクニックを持つ2人だが、方やWWEでも活躍し、今は日本のメジャー団体でメインロスターとして活躍しつつ、USでもトッププレイヤーとして名を残している一方、ローカルスターの域を超えず、いやその尖りを貫いたためにこの位置に収まっている良く言えば孤高の存在。
堅いグラウンドやサブミッションにハードな打撃、鋭いスープレックスの応酬の中にも、サッチャーはカメラを意識した魅せ方を徹底しており、TVプロレス、メジャー団体にもアジャストしている違いを示す。マカベは、意図的に差を感じられながらも、哀愁を漂わせつつ、目の前の勝利をもぎ取るために粘り続ける。長く戦い続けたからこそ出せる画を作り出しました。
感動のクライマックスもあり、最終戦に相応しいエモーショナルな戦いでした。
好勝負。
評価:****
全体評価:9